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先進的な社会貢献活動に取り組む企業を学生が訪問 VOL.3 キユーピー株式会社

2016.08.24 (水)

国内鶏卵生産量の10%を使うキユーピー。卵殻を無駄なく活用!

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 マヨネーズの原料といえば卵。日本で生産されている鶏卵の約10%はキユーピーで何らかの形で使われています。1分間に600個の卵を割ることができる高速割卵機で、一つの工場だけでも一日に80万個もの卵を割り、全体では年間でなんと2万5千トンの殻が出ているそうです。これをどうしているのでしょうか。

 1956年に天日干しをした卵殻を工場の近くの農家に肥料として売ったという記録が残っていて、それがキユーピーグループの今の環境に対する活動のはしりになっているそうです。

キユーピー_元気な骨 「60年間にわたり考え続けていた中で、カルシウム補給商品(写真)に利用するなど様々な活用方法を考えてきました。活用の範囲をより広げたいと考え、壁材のタイルにしたり、約5個分の卵の殻を使ったコースターを作ったりもしています」と柳橋さん。またチョークやグラウンドのライン引きなど、卵殻を粉末にしたものを活用することで、環境にも人にも安全で安心なものとして使ってもらえるそうです。卵の殻についている膜についても活用が進んでおり、食品としての活用はもちろん、肌触りのよさから繊維状に加工したり、化粧品にも生かされています。

 

 

 

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卵殻を利用したタイル(写真左上)、コースター(写真右上)、チョーク(写真下)

 
 「使える部分は有効利用すべきではないかという考え方から手探りで始め、今では、卵には捨てる部分がない、というところまで広がってきました」と柳橋さん。鶏卵を大量に使うメーカーだからこそ、無駄な部分を無くす努力を続けてきたという強い思いが伝わってきました。

 

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