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三洋商事 大志を抱く若手社員が地球環境・未来創造部を創設! 社員変革をするならまず個人から!!

2020.12.28 (月)

 
 主に通信機器やコンピューター類などの産業廃棄物の処理・リサイクル事業を手掛けている三洋商事株式会社。

 同社は社員数260人ほどの中小企業ながら、2008年には産業廃棄物処理業として初めての「エコ・ファースト企業」に認定されました。

 2020年12月現在でも「エコ・ファースト企業」に認定されているのは全国で50社のみ。そんな高い評価を得ている同社は、さらなる環境保全活動及びSDGs、CSR活動の強化、そして企業内の環境に対する意識を高めようと今年5月に地球環境・未来創造部を創設。部長を務めている石田公希さんにお話を伺いました!
 

企業理念「地球に『ありがとう』を伝える」に惹かれ入社

 
「地球に『ありがとう』を伝える」

 この企業理念が、石田さんが就職先として同社を選んだ大きな理由だと言います。中学生から環境問題に関心を持つようになり、高校・大学でも環境保護・保全、気候変動抑制などに関わる分野を専攻し、学んできた石田さんは、同社の地球環境・未来創造部の発起人でもあります。

「中学生の時に、この先なにを目指していけばいいのだろうと考える機会があったんです。それを模索している時期に環境問題を訴えるCMを見て、“人が壊した地球の豊かさは、人が取り戻すべき”と使命感を覚え、環境問題の解決に携わる仕事をしたいと思うようになりました」

 ここで一つ、驚くべきことは、部の発起人であり部長を務めている石田さんは、なんと入社3年目の若手社員だということです!

 同社では既に森林保全活動や環境教育などといったCSR活動は先進的に行われていましたが、総務部や人事部が包括的に行っていたもので、専門的に行う部署自体は存在しませんでした。
 

 
 そこで2年前、もともと環境保全に並々ならぬ想いを抱いていた石田さんがCSR部門を独立させる構想を立て、社長に直談判。地球環境・未来創造部の創設を実現させることができました。

「独立した部門になったことで、SNS発信などの広報力強化やエコスクールをリニューアルしてよりダイナミックに活動しようと計画しています。特に今までエコスクールは、社会科見学として、小学生の工場見学やリサイクルの体験授業を実施しておりましたが、コロナ禍の影響もあり、全国で無料のオンラインスクールにリニューアルしようという計画がスタートしています。これからはもっと積極的に活動していく予定です」
 

▲国立千葉大学教育学部附属小学校にて講義する石田さん
 
 さらに活動を通じて、エコや環境のみならず、産業廃棄物のリサイクル事業を請け負っている企業を知ってもらいたいという狙いもあります。残念ながら、産業廃棄物という言葉を聞いただけで、ネガティブなイメージを持つ人は現在も多いそうです。

「産廃業というと、イメージが湧かなかったり、『きつい』『汚い』『危険』の3K業界と感じる人は多いです。わが社でも、そのイメージを払しょくしたいと考えており、社内では労働環境の整備などに注力してきました。また外部にもSNSなどで情報発信し、近隣の掃除なども行うようになりました。」

 ちなみに同社では、役職が高い社員が率先して模範を見せるべきという伝統があるそうです。行動指針として掲げている「お掃除」に関しては、従業員だけでなく社長や役員も、毎朝各オフィス、作業場、車両の掃除を行っており、社長は自らが率先してトイレを清掃しているそうです。
 


▲社内清掃の様子
 

「完璧な人間はいない」からこそ「熱意」が必要

 
 ここ数年、国内外問わず、環境保全や温室効果ガス抑制などの取り組みや活動は大きく注目されています。

「今後は、産廃業界のみならず、中小企業においても環境保全やSDGsに取り組んでいる企業が注目されるようになると思います。中小企業でもSDGsや気候変動対策に関わるよう改革が求められると予測しています」

 さらに石田さんは、「個人から行動する必要もあります」と訴えます。

 以前、石田さんは自身の提案で、会社の近隣で清掃活動を行っていました。石田さん自身は、「小さなことでも、できる事からすれば良い」という考えで清掃活動を行っていましたが、それを見たある社員から「どうせ偽善だろ」と批判されたことがあったそうです。しかし、石田さんは「たとえ偽善での参加や行動でも、それは結果として環境問題の解決に繋がると思っています」とその社員に熱意をぶつけて、粘り強く説明。そして真剣に話し合った結果、その社員さんは今では清掃活動を積極的に手伝ってくれるようになったそうです。

「環境問題に取り組む際、完璧に行動できる人はいないと思っています。私だって電気は使いますし、車にも乗り、プラスチック製品も使っています。問題を100%解決できる人はいませんし、急に『環境に良いことをしよう』と訴えても、なかなか理解できない人もいると思います。10人いれば10人それぞれの考え方もあるので、押しつけでなく、相手との対話を大切に自分の意見もしっかり伝え、行動することで、少しずつでも状況は変わっていくと信じています」

 まだ立ち上がったばかりの地球環境・未来創造部。現在、石田さんを含めて3名しか所属していませんが、様々な活動にチャレンジし続けることで、多くの社員さんを巻き込みながら、地球環境・未来創造部を大きくしようとしています。

 これからも石田さんの挑戦は続いていきます!

三洋商事株式会社 公式サイト

https://sanyo-syoji.co.jp

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