豪田部とは

大学生へ

先進的な社会貢献活動に取り組む企業を学生が訪問 VOL.2 ユニクロ~(株)ファーストリテイリング

2016.07.13 (水)

現地に出かけ、課題を知り、解決していくのはビジネスもCSRも同じ

FAST REATING-27_インタビュー中2ショット

 

 「私たちの会社は服を売る店舗、現場が最も重要です。現場には現場の課題があり、現実を知り、何ができるか考える。それが私たちの仕事の根本です」とシェルバさん。CSR活動も同じで、現地へ行き、そこにある課題を知り解決していく。そういうプロセスで進めていきたいと考えているそうです。

 「ですから、お客様から回収した服をUNHCRに託して終わりにはしたくなかったのです」。シェルバさん達は、一緒に服を届けに行き、そこにどんな難民問題があり、服がどのように活用されているのか確かめるようにしました。

 2007年、ネパールの難民キャンプから始まり、今では37か国ほどにユニクロはUNHCRとともに服を届け続けているそうです。シェルバさんは、そのうち15か国ほどの難民キャンプなどを訪ねています。

 

難民問題は遠く離れた国の話ではなく、私たちにもつながっている

 

 シェルバさんは「私たちがグローバルにビジネスをさせていただいている中で、難民問題を知れば知るほど、遠く離れた国の問題ではなく、私たちにもつながっていることだと気づかされました」ともおっしゃっていました。僕もそう思います。この世界で起きていることは決して他人事ではなく、これから僕達が生きていくうえで関わることだと思います。

 

FAST REATING-15_カイトインタビュー中

 

 難民の皆さんはもとは職業があり、医師、弁護士、商売をされていた、そういう方々がある日突然、戦争や紛争などにより故郷、故国を追われ、自分では解決できない過酷な状況にあります。「そういう方々との出会いによって、単に服を届けるだけでなく、私たちができるより本質的なことがあるのではないか」とシェルバさん達は考え、難民の皆さんの自立支援や日本での雇用の重要性に気づかされたそうです。実際に現地へ出かけ、課題を知ったからこそ、わかったことなのです。

 

1 2 3 4

オススメ記事

あなたの服が“希望の毛布”に。オンワード、カザフスタンへリサイクル毛布4,000枚を寄贈

SDGs企業研究 あなたの服が、『希望をつなぐ毛布』になる。 服の循環から、生きるための温かさへ。オンワードホールディングスは衣料回収「オ … 続きを読む»

「環境と人権を考えることこそがSDGs達成への道!」 環境マネジメントのプロ・サティスファクトリー小松会長が伝える!!

SDGs企業研究  世界では、海洋マイクロプラスチック、食品ロス、埋立地の最終処分場、CO2排出量など様々なゴミに関する課題や問題を抱えて … 続きを読む»

ドラッグストア「トモズ」レジ袋年間3600万枚削減 CO2削減効果は約2200トン!

SDGs企業研究  ドラッグストア「トモズ」を展開している株式会社トモズは、2020年4月1日から2021年3月31日までの1年間で、同社 … 続きを読む»

2025年までに自社製品容器・包材を100%環境配慮型製品へ! 身の丈にあったSDGsを進めるピエトロ! 

SDGs企業研究  ドレッシングなどを製造販売している株式会社ピエトロ(本社・福岡県福岡市)は、2020年10月に「株式会社ピエトロの環境 … 続きを読む»

新たな化粧品向け素材が海洋プラスチックごみ問題の解決をサポート! 開発者が重視するサステナブルとビジネス視点!

SDGs企業研究  大阪府に本社を置く日本の大手化学品メーカーである株式会社ダイセルは、2020年10月に開催された国際化粧品技術者会連盟 … 続きを読む»

ファッション業界の環境問題「安い」「カッコイイ」「可愛い」だけで本当にいいの!? アダストリアが生み出す衣服の再価値化

SDGs企業研究  東京都渋谷区に本部を置く、カジュアル衣料品および雑貨を中心としたブランドを展開する株式会社アダストリアは、衣服を作る際 … 続きを読む»

三洋商事 大志を抱く若手社員が地球環境・未来創造部を創設! 社員変革をするならまず個人から!!

SDGs企業研究  主に通信機器やコンピューター類などの産業廃棄物の処理・リサイクル事業を手掛けている三洋商事株式会社。  同社は社員数2 … 続きを読む»