大学生ネットワーク
SDGsを表現したアートを制作! 武蔵野大学生がポップアップモールとコラボ「有明SDGsアクション」!!
2021.09.17 (金)

武蔵野大学と株式会社ケシオンによるSDGs推進プロジェクト「有明SDGsアクション」に参加した学生を、都内のZeroBase ARIAKE Pop-Up Mall&Park(以下、ZBA)で取材しました!
同プロジェクトは、有明エリアで期間限定営業しているZBAの空間をデザインし、持続可能性や多様性をテーマとしたアクションを展開することを目的に4月12日よりスタート。
ZBAは、イベント広場を備えた飲食店などのコンテナショップが立ち並ぶポップアップモールで、同コンテナは建築用コンテナを再利用しています。一方の武蔵野大学は「世界の幸せをカタチにする。」というブランドステートメントを掲げ、学校全体でSDGsを推進。双方の「サステナブルな考えやコンセプト」がマッチングし、今回のプロジェクトが実現しました。
SDGsをテーマとした作品制作は、プロジェクト参加を希望した工学部建築デザイン学科の学科生44名が担当。イスやテーブルなどの木工家具制作やコンテナへのアート塗装は、初めて挑戦する学生も多かったそうです。作品完成のプロセスまでは、新型コロナウイルス感染拡大の影響も大きく、オンラインでの会議をメインで進行し、試行錯誤を重ねて制作。現地での実質的な制作期間は、4日ほどしか用意されておらず、東京都の緊急事態宣言が一時解除された時期に集中的に作業しました。
「多国籍・ジェンダーレス・貧困問題」のテーマに対して、人々を大きな手で包み込む様子で表現した4年生の田中佑朋(たなか ゆめ)さんは、作品でこだわった点について、「スポンジにペンキを染み込ませ、ポンポンと円形に色を塗っていき、人ひとりひとりを表現しています」と説明。
▲「SDGsを考える貴重な経験だった」と振り返った田中さん
「FUJIYAMA TEMARI」というテーマで、富士山と手毬をイメージしたペイントを担当した3年生の鈴木萌花(すずき もえか)さんは、「前の毬を濃く、富士山を薄くして遠近感を出したところがポイントです。また、まだら模様にSDGsのカラーを入れました。黄色やオレンジの部分がそうです」と作品に盛り込んだ仕掛けについて語った。
▲「まだオンラインの講義多いので、課外活動できたのが良かったです」と語った鈴木さん
積み木をテーマにし、子供たちが自由に動かして居心地の良い空間を作ってもらおうと考えて制作された木工家具。黄色はSDGs12「つくる責任 つかう責任」、赤色はSDGs10「人や国の不平等をなくそう」、青色はSDGs16「平和と公正をすべての人に」を表現している。積み木のイスを制作した2年生の安樂樹(あんらく いつき)さんは「お子さんが触るものなので、トゲがたたないようにカドを丸くしたり、ビス止めも引っかかってしまわないように加工しています。一から工具を覚えての作業だったので大変でしたが、楽しかったです」と笑顔。
▲安樂さんは「先輩方と交流できて仲良くなれたのがよかったです」とコメント
「有明SDGsアクション」は、地域住民とのつながりを創出することはもちろん、『東京五輪・パラリンピック』期間に選手・関係者、観客にもSDGsをアピールする狙いもあったが、残念ながら『東京五輪・パラリンピック』は原則無観客での開催となってしまった。
しかし、ZBAに立ち寄る人が全くいなかったわけではなく、田中さんによると、五輪のスタッフなどがSNSでコンテナをバックにした記念写真を投稿してくれたそうです。また、本来の目的である地元住民の利用も多かったようで、安樂さんは「私がいるときは子どもの姿はなかったのですが、近隣の大人の方達が荷物を乗せたり、自分なりの使い方をしているのは嬉しかったです」と満足そうでした。
工学部建築デザイン学科・助教の宮下貴裕さんは「学生にデザインは任せていて、私はアドバイスするだけでした。学生は自分たちでどういったモノを制作するか目標を定め、積極的に意見を出し合っていました。今回のプロジェクトを通じで、成長したと思います。学生の取り組みには感動しました」と高評価。コロナ禍でそれぞれ学年の違う学科生が集まる課外講義の時間が激減していることもあり、学生同士の交流の場としてはかなり貴重なものだった。
なお、「有明SDGsアクション」に関しては、ZBAが営業を終了する9月30日まで実施。残念ながらプロジェクト終了後には、コンテナアートは消されてしまうので、密に気を付けながら、ぜひ期間中までに足を運んでみてはいかがでしょうか。インスタ映えするので、オススメです!
武蔵野大学工学部建築デザイン学科HP
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