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大学教育によってサステナブルな未来は創造できるのか? 武蔵野大学が新設する「サステナビリティ学科」

2022.08.05 (金)

 2023年4月に新学科「サステナビリティ学科」を開設する武蔵野大学が8月3日、有明キャンパスで記者発表会を行いました。

 2024年の創立100周年を前に、近年の環境危機、貧困格差、紛争・戦争に伴う人権・難民問題などのさまざまな環境・社会問題を受け、それを乗り越えていくためのサステナビリティやSDGsの考え方や理解の知識を深めた人材の育成を目指す「サステナビリティ学科」。なんと「サステナビリティ」と冠した学科の開設は日本初となります。

 学科の理念は「あしたじゃない。ずっとをつくる」。記者発表会に登壇した西本照真学長は「全学のけん引者となる、そういう学科を設置したいという想いに基づいて、今回、サステナビリティ学科が設立させていただくことにしました」と設立の経緯を明かします。
 

 
 今回、記者発表会に登壇したのは西本学長のほか、サステナビリティ学科長就任予定の白井信雄さん、サステナビリティ学科準教授就任予定の明石修さん、サステナビリティ学科準教授就任予定の鈴木菜央さん、サステナビリティ学科講師就任予定の磯部孝之さん、そして大学OG代表としてリモート参加した本間早也香さんです。

 ウェブマガジン『greenz.jp』の編集長も務める鈴木さんは、「武蔵野大学から日本そして世界に誰にでも出来るサスティナブルのやり方を広げていきたいなと思っています」と意気込みを語りました。

 会見では、学科の説明だけでなく、登壇者によるパネルディスカッションも行われました。
 

 
 パネルディスカッションのテーマとなったのは、「サステナブルとウェルビーイング」。各パネラーがテーマに則したキーワードをフリップに書いて詳細を説明しました。
 

 
 明石さんは「我々が幸せに暮らせるということは、環境的にサスティナブルじゃないとそういう風に暮らしていけないんですね。逆にサスティナブルのないウェルビーイングも意味はないと思います。人の幸せだけを探求するだけで、刹那的な幸せを追求するだけでは、人類の進化ではない」と考えを述べました。

 また、本間さんは「地域×再エネ」とフリップに書き、「地方に行けば行くほど、雇用がないので、再エネに特化した町づくりをすることによって、みんながハッピーになればいいのではないかと思っていまして、私はどちらかとサステナビリティからのウェルビーイングかなというのを思っています」とコメント。

 サステナビリティ学科では、実践型プロジェクトが1週間に400分の時間があてられ、同学科の学びの中心となります。学生各々が現実社会の課題を見つけ、企業や地域社会と連携し、現実社会の課題解決および解決に向けた先進的な研究どう結びつけていくのか、来年度からの新学科の動きに注目です。

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