豪田部とは

大学生へ

大学生ネットワーク

自転車の交通ルールと武蔵野市の取り組み

成蹊大学新聞会

2023.05.23 (火)

 成蹊大学(以下、本学)にも利用者がいる自転車。自転車は、自動車と違い免許は必要ない。気軽に乗ることができる一方、交通マナーが問題になっている。武蔵野市内では総事故件数のうち自転車が関与した事故の割合は6割を超え、自転車事故の件数は年々増加している。今回は武蔵野市役所 都市整備部交通企画課自転車対策係の職員の方に、自転車の交通ルールや武蔵野市における啓発の取り組みについて伺った。

 自転車を利用する本学の学生に対し職員の方は、自転車安全利用五則を確認し自転車の安全な利用を心がけてほしいと話す。自転車安全利用五則は、「①車道が原則、左側を通行歩道は例外、歩行者を優先、②交差点では信号と一時停止を守って、安全確認、③夜間はライトを点灯、④飲酒運転は禁止、⑤ヘルメットを着用」の5つを指す。

 特に注意したいのは、例外的に歩道を通行する場合だ。成蹊大学周辺は狭い歩道が多く、歩道に乗り上げて通行する人もいるだろう。歩道を通行する際はすぐに停止することができる速度で主に車道寄りを通行し、歩行者の通行を妨げる際は一時停止をしなければならない。また、今年4月から道路交通法が改正され、すべての自転車利用者に対し乗車用ヘルメットの着用が努力義務となるため注意が必要である。加えて、このようなルールを守ることだけでなく、自転車の点検も大切だ。日常的に自分で点検・整備を行い、年に1回は自転車安全整備店にも行ってほしいという。

 武蔵野市では、自転車を安全に乗ってもらうために、自転車安全利用講習会を開催している。また、新しい取り組みとして、自転車の交通ルールに関する動画をYouTubeで公開した。動画を見れば、短時間で重要なことを理解できる。職員の方は「自転車のルールは複雑であるため、継続して周知を続けていきたい」と語った。自転車は便利でありながら、自らが事故の当事者になる危険性がある乗り物だ。新年度が始まるこの時期に、交通ルールを正しく知り、自転車の乗り方について改めて考えてみてはいかがだろうか。

※記事は成蹊大学新聞会2023年4月号 No.331 2面より流用
公式HP「成蹊大学新聞会」

https://www.seikeipress.com

オススメ記事

【首都直下地震に着実な備えを】武蔵野市 市民に防災対策を啓発

大学生ネットワーク  1月1日に発生した令和6年能登半島地震は、人々の防災意識に大きな影響を与えた。大地震に時間や場所の例外はない以上、準備 … 続きを読む»

若者のための労働組合 学生を使い捨てるブラックバイト

大学生ネットワーク  学生が中心となって構成されている労働組合「ブラックバイトユニオン」。学生による学生のための労働組合である。アルバイト先 … 続きを読む»

祭りの継承【伝統と柔軟性】

大学生ネットワーク  日本に深く根付いている祭り。夏になると多くの人が、夏祭りに足を運ぶ。日本の伝統的な祭りは、現代においてどのように継承さ … 続きを読む»

都営住宅、地域と学生つなぐ〜一人暮らしの新たな選択肢へ〜

大学生ネットワーク  2022年11月1日、法政大学(以下、本学)は東京都と「都営住宅及び周辺地域の活性化に係る連携・相互協力に関する協定」 … 続きを読む»

栽培地域減少 2050年問題を考える

大学生ネットワーク  近年、多くの人がコーヒーに慣れ親しんでいる。しかし近い将来、地球温暖化によりコーヒー豆の生産量が減少し、コーヒーを飲め … 続きを読む»

広島大学の校友会学生チーム 地元の食材で一人暮らしの新入生を応援! クラファンが開始!!

大学生ネットワーク  広島大学が、クラウドファンディングプロジェクト『ようこそ広大プロジェクト 地元食材で学生生活の始まりを支えたい!』をス … 続きを読む»

地球規模で広がる大気中のマイクロプラスチック 「海洋」と「大気」では一体どう違うのか!?

大学生ネットワーク  ここ数年、地上波のニュース番組でも「海洋プラスチックごみ問題」に関連して、「マイクロプラスチック」が取り上げられる機会 … 続きを読む»