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人口増加率世界13位タンザニア 公立学校の問題点「教師が教室に来ない」 学校建設で教育向上を図る!

2020.01.15 (水)

 
 主に日本・アフリカで活動する特定非営利活動法人コンフロントワールドが、タンザニアのムトワラ州・マサシ県にて私立小学校の設立を目指す教育センターと協働することが決定。

 教室建設の資金提供を皮切りに、「生徒の選択肢が広がる教育」を提供することを目的とした学校作りを開始する。

 タンザニアでは私立学校の数が少なく、ほとんどの子どもたちが政府の管理下にある公立学校に通っている。しかし、公立学校では教育の質が低いことが大きな問題となっており、特定非営利活動法人コンフロントワールドは、以下のような点を指摘している。

●生徒数に対して教員、机、椅子、教室、教科書等が不足している
●教師が時間になっても教室にこない
●教師が十分に教科を理解していない
●教師が教室に来ても教科書を黒板に丸写しだけしかしない
●モチベーションのある教師が少ない
●家族の教育の重要性に対する理解が少ない

 この結果、公立学校の生徒の学力レベルは極めて低く、例えば中学校レベル終了時の国家試験合格率はたったの3%程度に留まっているという。

 現在、タンザニアの人口増加率は世界第13位で、今後15年間で人口が約3000万人増加すると予測されている。そのような社会的な背景の中で、さらに教育の質の向上が重要課題となっている。

 今回の教室建設への支援を皮切りに、特定非営利活動法人コンフロントワールドは、教育の質の向上と学校運営の支援も行う予定。

<特定非営利活動法人コンフロントワールド プロフィール>
「不条理の無い世界の実現=生活と権利が保障され、 誰もが自分で未来を決められる社会の実現」を目的に、主に日本・アフリカで活動する特定非営利活動法人です。学生・社会人スタッフが力を合わせ、ウガンダ共和国での衛生環境の改善やペルー共和国の刑務所発ファッションブランドの販売、国内での啓発活動などを行っている。

特定非営利活動法人コンフロントワールド

https://confrontworld.org

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