豪田部とは

大学生へ

川崎発「KAWASAKI SOUL」始動。水素でつくる“ノー炭(タン)炭(タン)メン”が示す、脱炭素のリアル

2025.10.15 (水)

まちのソウルフードに最新の脱炭素テクノロジーをのせて――。川崎市・三菱化工機・地元企業・学生が連携する官民学プロジェクト「KAWASAKI SOUL」がスタート。第一弾は、水素で調理してCO2を出さない“ノー炭(タン)炭(タン)メン本舗”。2025年11月2日(日)「みんなの川崎祭」会場で、1日限定の一般販売が行われます。地域×若者×テクノロジーが交わる現場から、Z世代が関われるヒントを探りました。

なにが新しい?——“官民学”がソウルフードを脱炭素化

プロジェクト名はKAWASAKI SOUL。構想の背景には、脱炭素を「身近な日常」で実感できる機会を増やしたい、という課題意識があります。そこで、川崎市のローカル名物「元祖ニュータンタンメン本舗」を題材に、水素を燃料にした調理でCO2排出をゼロにする試みを実装。企画の火付け役は、地元の大学生たちのアイデアでした。

テクノロジーは三菱化工機の水素関連ノウハウを軸に、機器メーカーや地元企業が協力。市民・学生・企業が「得意分野」を持ち寄る共創の形がポイントです。

当日の見どころ:水素で“つくって、食べる”を体験

開催日:2025年11月2日(日)/会場:市役所広場(みんなの川崎祭フードエリア)
提供メニュー(予定):まぜタン 1,100円/こどもタンタンメン 800円(100食限定)
調理方式:水素エネルギーで現地調理。水素吸蔵合金や水素グリルの展示も予定。

水素調理は燃焼時にCO2を出さないのが最大の特徴。従来のプロパンガス調理と比べ、約2.5kgのCO2排出削減(目安)が見込まれるとされています。言い換えると、灯油1リットルの燃焼に相当するCO2を回避できる計算。食べる体験を通じて、エネルギー転換の手触りをつかめます。

Z世代の視点:アイデアを“社会実装”まで運ぶために

  • 課題を自分ごと化:「脱炭素を面白く・おいしく」伝えるストーリー設計(学生発案の“脱炭素ラーメン”発想)
  • 巻き込み方:行政・企業・地元ブランド・学生の共創。役割分担が明確だから動ける
  • 現場で検証:屋外大量調理に合わせた水素機器の設計調整など、技術と運用の両輪で検証
  • 可視化:CO2削減量などの数字を提示し、効果を“見える化”

企画から販売までの一連の流れは、社会課題をコンテンツ化する実践手順として学べます。

現場から学ぶ「小さく始める脱炭素」チェックリスト

  1. 身近な題材選び:地域の名物・学校/部活・学食など、日常にある“推し”を起点に
  2. 共創の土台:行政の制度・企業の技術・学生の発想をつなぐ場をつくる
  3. デモの設定:1日限定・数量限定でテスト販売し、運用課題を洗い出す
  4. 効果測定:CO2削減や来場数、満足度、SNS反応を記録
  5. 次への展開:学内・地域イベント、学食メニュー、部活×企業コラボへ横展開

担当者・関係者の視点(要旨)

水素技術の社会実装を“市民の体験”に落とし込む好機であり、学生の発案が企業・行政を動かした点が象徴的。食の現場にテクノロジーが入ることで、「脱炭素=難しい」から「おいしい・楽しい」への転換が起きています。

まとめ:ソウルフードは“社会の実験場”になれる

技術は、伝わって初めて力になる。ソウルフードという共通言語にのせた水素調理は、地域×若者×企業の共創がもたらす“実感できる脱炭素”の形でした。
次はあなたのコミュニティで――小さく試して、数字で確かめて、広げていこう。

オススメ記事

10月24日は 「世界ポリオデー」 ― 不要なハガキ ・ 切手で、 途上国の子どもたちへワクチン支援

SDGsフォーカス 机の引き出しに“命を救うチャンス”がある。 認定NPO法人 世界の子どもにワクチンを 日本委員会(JCV)は、10月24 … 続きを読む»

“映えない旅”が心に残る理由。富山・射水の海辺で出会った、暮らしの温度。

SDGsフォーカス 海と川が交わるまち・内川で感じた「本当の旅」 「映えない旅って、逆に心に残るかも」。 そんな気づきをくれたのが、富山県射 … 続きを読む»

兵庫県神河町 歴史的景観を活用したインバウンドプロモーションを考える「第3回 HYOCON」開催!

SDGsフォーカス  兵庫県は、少子高齢化や過疎化が進む県内の多自然地域の住民が、地域課題解決のため、高い専門性を持つ大学や企業と連携して行 … 続きを読む»

農林水産大臣賞は「家庭系食品残渣の堆肥化」に取り組む長崎県立諫早農業高等学校 生物工学部!「第11回 食品産業もったいない大賞」表彰式 

SDGsフォーカス  13日、都内で「第11回 食品産業もったいない大賞」(主催:公益財団法人食品等流通合理化促進機構)の表彰式典が行われま … 続きを読む»

大学や企業等との連携で地域課題の解決を目指す! 兵庫県 魅力ある多自然地域づくり「第1回 HYOCON(ヒョウコン)」を開催! 

SDGsフォーカス  兵庫県では、持続可能な生活圏の形成を目指し、地域の活動団体が大学や企業等と連携して取り組む地域づくり活動を「ひょうご絆 … 続きを読む»

最新調査「環境によい行動」は、人間にどんな感情をもたらすのか?

SDGsフォーカス 「環境によい行動」は、人間にどんな感情をもたらすのか? もしかしたら、日々の生活や人生設計などに、関係してくるかもしれま … 続きを読む»