豪田部とは

大学生へ

“映えない旅”が心に残る理由。富山・射水の海辺で出会った、暮らしの温度。

2025.10.17 (金)

海と川が交わるまち・内川で感じた「本当の旅」

「映えない旅って、逆に心に残るかも」。
そんな気づきをくれたのが、富山県射水市・内川地区で行われた“海旅モニターツアー”です。観光地というより、生活のにおいが残る港町。
でもそこには、都会では味わえない「暮らしのリアル」と「人のぬくもり」がありました。

Day1|まちを歩き、語り、味わう

午後に集合した参加者たちは、まず射水市観光まちづくり課の方から、まちの歴史と課題をレクチャー。
「何もない」と言われがちなまちに、どんな“宝”があるのかを探る旅の始まりです。

古い木造家屋が並ぶ内川沿いを歩くと、ゆっくりとした時間が流れます。
その途中で訪れたのが、古民家をリノベーションした複合施設「AKAMA富山」
空間デザイナー・明石博之さんが語る“まちと人をつなぐデザイン”の話に、みんな真剣な表情。


暮らしを支えるデザインの視点にハッとする。

夜は、地元食材をふんだんに使った「喰いもの屋 世楽美」での夕食。
旬の魚や野菜を囲みながら、地元の人との会話が弾みます。
「ストーリーを知って食べると、味が変わるんですね」と学生の声も。

物語を知って食べると、味の奥行きが変わる。

Day2|漁師の朝と、海の恵みをいただく

2日目は、早朝の漁港へ。
天候の影響で漁船には乗れませんでしたが、白えび漁の現場を間近で見学。
漁師さんの手仕事や、海に出るまでの準備の大変さに驚きました。

静かな朝。手のひらで確かめる“海の時間”。

その後、鮮魚店「孫七」で魚を選び、シェアキッチン「みなとキッチン」で朝ごはんづくり。
白えびの殻むきに苦戦しながらも、自分たちでつくった刺身定食の味は格別!
「命をいただくことの意味を実感した」との声も。


手を動かして学ぶ。体験は記憶に残る学び。

最後は、地元の方と意見交換会。
「外の人の感想が、新しい気づきになる」と話す地元の方の笑顔が印象的でした。

海と川が交わる、暮らしの景色。

“映えない”からこそ見える、本当の豊かさ

このツアーのテーマは「映えない旅」。
でも、そこにこそ本当の豊かさがありました。

派手な観光スポットよりも、
人との会話、食卓のぬくもり、生活の音。
そんな一つひとつが心に残ります。

「また来たい」と感じるのは、
写真じゃなく、心でつながった瞬間があったから。

参加者の声

「地元の人が“何もない”と思っていたものの中に、たくさんの宝があった」

「漁師さんの話を聞いて、海と生きるってこういうことなんだと感じた」

「SNSに上げるためじゃなく、自分の中に残る旅をした気がする」

最後に

「豪田ヨシオ部」では、こうした“リアルで地に足のついた旅”を応援しています。
もしあなたが、次の旅を考えているなら——
ちょっとだけ「映え」を忘れて、
暮らしのあるまちへ出かけてみませんか?

オススメ記事

農林水産大臣賞は「家庭系食品残渣の堆肥化」に取り組む長崎県立諫早農業高等学校 生物工学部!「第11回 食品産業もったいない大賞」表彰式 

SDGsフォーカス  13日、都内で「第11回 食品産業もったいない大賞」(主催:公益財団法人食品等流通合理化促進機構)の表彰式典が行われま … 続きを読む»

過疎地域救済のアイデア出しを実施! 兵庫県「第2回 HYOCON(ヒョウコン)」開催! 

SDGsフォーカス  兵庫県は、少子高齢化や過疎化が進む県内の多自然地域の住民が、地域課題解決のため、高い専門性を持つ大学や企業と連携して行 … 続きを読む»

最新調査「環境によい行動」は、人間にどんな感情をもたらすのか?

SDGsフォーカス 「環境によい行動」は、人間にどんな感情をもたらすのか? もしかしたら、日々の生活や人生設計などに、関係してくるかもしれま … 続きを読む»

危機感を持つ若者が「気候変動」「生物多様性」など環境問題を訴える! スウェーデン大使館で「プレ・ストックホルム+50ユース」開催

SDGsフォーカス  25日、都内のスウェーデン大使館で、若者が中心となり、環境問題を考える会議「プレ・ストックホルム+50ユース」が行われ … 続きを読む»