生理用品が手に入らない、気軽に使えない――そんな「生理の貧困」や環境面の課題に、学校や企業がどう向き合えるのか。東京ウィメンズプラザフォーラム内で開催される「~誰もが快適な生理を~サミット 2025」では、トイレへの生理用ナプキン設置など、各地の実践例が共有されます(2025年11月8日(土)/東京ウィメンズプラザホール)。観覧は無料・事前予約制。明日から取り組めるヒントをまとめました。
なぜ今、校内・職場トイレに生理用品?
「必要なときに、必要な人が、気兼ねなく使える」――これは生理の不安を減らすだけでなく、欠席やパフォーマンス低下の防止にもつながります。主催のFemtech Japanは、トイレへの生理用品設置を支援する「誰もが快適な生理を」プロジェクトを2022年から展開し、全国50以上の学校や企業での導入をサポートしてきました。提供品はノンポリマー(高分子吸収剤不使用)ナプキンで、使用感の良さが評価されています。
サミットでは何が見られる?
- 実践スピーチ:学校・大学・企業・団体の取組み発表(課題→導入→運用の流れ)
- 掲示物コンテスト:校内ポスターやPOPの工夫・伝え方を共有
- 導入ノウハウ:費用、設置場所、補充フロー、合意形成のヒント
参加対象は、導入済みまたは導入に取り組む小中高校・大学・専門学校・教職員・企業・団体。
観覧は無料・要予約です。
イベント情報(観覧無料・要予約)
名称:~誰もが快適な生理を~サミット 2025
日時:2025年11月8日(土)14:00–16:30
会場:東京ウィメンズプラザホール(渋谷区神宮前5-53-67)
観覧申込:予約制(参加無料) ※詳細は公式の告知をご確認ください。
公式詳細:https://kaitekinaseiri2511.peatix.com/
プロジェクト紹介:「誰もが快適な生理を」プロジェクト(Femtech Japan)
明日から始めるミニ導入ガイド
- 現状ヒアリング:保健室・生徒会・人事/総務と、困りごとを可視化
- 小さく試す:女子トイレ1–2か所からスタート(月間使用量を記録)
- 補充フロー設計:教職員/総務の分担、鍵や保管場所、掲示物の文言
- 周知と共感:「だれでも使える」「困ったらここへ」を明確に掲示
- 評価と拡大:利用数・満足度・欠席/離席の変化を次年度予算化の根拠に
※具体的な運用は各施設のルールに合わせてカスタマイズを。公式の支援メニューも併せて確認を。
学生・現場の声を集めよう
- 「設置前後で“困りごと”はどう変わった?」
- 「一番活躍したのはどの場面?(授業中/部活/テスト期間など)」
- 「掲示物の言い回しで反応は変わった?」
- 「男子生徒・男性社員への伝え方で工夫したことは?」
まとめ:小さな設置が、大きな安心になる
生理は人それぞれ。だからこそ、いつでも使える安心の仕組みが大切です。
“誰もが快適な生理”サミットは、やってみた人たちの知恵が集まる場。
あなたの学校・職場でも、まずは小さく始めてみませんか。