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少子高齢化が進む船橋若松団地 居住者の78%は60歳以上…どのように地域を活性するか!?
2020.01.23 (木)
少子高齢化が進む千葉県船橋市の若松2丁目団地。働き手世代が首都圏に多数流入している高度経済成長期(昭和44年)に建てられ、賃貸住宅1324世帯が入居。分譲住宅と合わせて2000世帯弱の首都圏中堅規模の団地へと発展した。
しかし現在、入居した多くが高齢化を迎えており、居住者の78%は60歳以上の高齢者といわれている。高齢者の多くは、体力の低下と共に階段の上り下りやスーパーへの買い物が難しいなどの課題を抱えている。
その課題を少しでも解決するため、福島県会津美里町の名産を使ったオリジナル商品の開発と販売を手掛ける株式会社会津美里振興公社が、同団地にて、会津産オタネニンジン(高麗人参)を使った薬膳カレー「ピンピンころりカレー」を提供する期間限定の大人食堂を、1月22日(水)『カレーの日』に限定オープンし、およそ20名の団地居住者が参加した。
参加者は「みんなで食べられることが嬉しい」、「少し辛いが、オタネニンジンの苦味がクセになる」や「オタネニンジンは健康に良いと思う」、「煮物などにも入れたいので、粉末での発売もしてほしい」とコメント。
また大人食堂では、参加者と会津美里町関係者で、「今後会津と団地で一緒にやりたいこと」をテーマにワークショップを開催。会津美里町関係者とともに意見を出し合い、最後はチームごとにアイデアを発表した。
「お互いの町で伝統的に行われている芋煮会を今後一緒にできたら良いのではないか」、「若松2丁目団地から会津美里町へのツアー旅行がしたい」などのアイデアが出て非常に有意義な場となった。
▲会津美里振興公社の高梨宣浩専務取締役
▲若松2丁目自治会会長の佐藤重雄氏
若松と同様に高齢化が進む美里。会津高田町・会津本郷町・新鶴村と合併した当時(2005年)2万4千人いた人口は、いまや2万人にまで減少していることを踏まえて、会津美里振興公社の高梨宣浩専務取締役は、「同じ高齢化の問題を抱える若松団地の方々に参加していただき、美里と若松の今後の交流や自治体活性化のアイデアを膨らませることができました」と感謝。
一方、若松2丁目自治会会長の佐藤重雄氏は、「今後も船橋と会津の交流イベントに積極的に協力し、発信する役割を務めて参ります」と力強く語った。
今後、会津美里振興公社では、ワークショップで出たアイデアをもとに、若松2丁目団地で毎年約20年以上開催している産直野菜市に加え、大人食堂のようなイベントを不定期に開催していくという。
株式会社会津美里振興公社
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