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SDGs企業研究

将来を見据えるベネッセグループ 教育を通じて“ポストSDGs”の人材を育てることが使命!

2020.03.25 (水)

学ぶのは子供だけではない“学歴よりも学習歴”

 
 ベネッセでは教材面以外でも様々な取り組みを行っています。

 その一つが、“社会課題を解決することの出来る人材づくり”です。

  同社はSDGs4番「質の高い教育をみんなに」を掲げている企業だと思われがちですが、それだけを目標とはしていません。

「教育を通して、ひとりひとりの可能性を広げる手助けをしようというのが我々の考えです。SDGsの先を見据えた“ポストSDGs”を考えられる人材を育てていくことを目標にしています。例えば、ベネッセグループの業務のひとつである介護の技術リソースが発展していくと、将来的に高齢化する国に還元できるかもしれません」(溝口さん)

 ベネッセというと、教材の出版業務が最初のイメージとしてあるので、どうしても子どもや若い層向けの企業と思う方も多いでしょう。しかし、出産・育児雑誌や介護ビジネスも手掛けており、かなり幅広い層にサービスを提供しています。その強みを活かし、子供だけでなく全世代に向けて“学びの機会創出”に力を入れています。
 

 
「学ぶのが子どもだけという考えは改めていく時代になっています。わが社だけではなく他社でも、これまでのお金儲け第一主義は改めて、社会貢献を考えて動くためにどうするかを学んでいます。 “日本はアジア一大人が学ばない国”という調査結果があります。これはもったいないなと思います。学歴よりも学習歴、学び続ける社会が理想です」(溝口さん)

“学びと人を軸に考える”フィロソフィーがグループ全体に浸透している同社。以前に、SDGsに関する事柄でグループ3000人の回答を募り、AIで分析。その際にはやはり、“人を軸にとらえて、互いを尊重し挑戦しながら、発展していく社会でありたい”という共通認識があることがわかったそうです。

「SDGs17の目標を確認すると、なんとなく現在の世界がネガティブだと感じてしまう部分もありますが、わが社の場合は、社会が変化していくための挑戦と捉え、それが面白いという考えを持っている社員が多いという結果になりました」(溝口さん)
 

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