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プラごみの行方を追う!

地球規模で広がる大気中のマイクロプラスチック 「海洋」と「大気」では一体どう違うのか!?

2022.04.14 (木)

 

マイクロプラスチックの終着駅は海ではなかった!?

 大河内教授が大気中の汚染物質を採集・分析している拠点は、富士山測候所にあります。かつては気象庁が管轄する東京管区気象台がありましたが、役目を終えた04年以降は、大河内教授が副理事長を務めているNPO法人『富士山測候所を活用する会』が管理しています。
 

 

▲同NPOは、クラウドファンディングなどで資金を集めている
 
 地球の大気汚染の状態を観測するために、富士山測候所は絶好の場所にあります。3000メートルを超える高所にあることで、工場の煤塵や粉じんなどの地上から放出された汚染物質が届きにくいエリアに位置するだけでなく、富士山は孤立峰という単独山のため、地形による空気の動きの変化も最小限なのです。正確な数値や分析が必要な大気調査において、「自由対流圏」に位置することは非常に重要な条件です。
 

「『自由対流圏』にある富士山頂で起きる強風は、地球全体を循環している風なので、この圏内に汚染物質が存在していれば、地球全体をその汚染物質も循環している可能性を示唆しています」

 これまでマイクロプラスチックが発生する主な過程は、捨てられたプラスチック製品などが河川から海に流出し、海を漂っている間に海水と紫外線により分解され、微細なプラスチック片として散らばり、海に浮遊する、というモノです。

 既に海洋に存在するマイクロプラスチックは、以前に豪田ヨシオ部が取材した九州大学の磯辺篤彦教授らの調査によって、南極海など人が滅多に行き来しない海域を含め、世界中に広がっていることが確認されていますが、「大気内のマイクロプラスチック」はどのようにして存在が確認されたのでしょうか?

「フランスの調査機関が、海の塩分などが波しぶきと一緒に大気中に吸収されるのと同様に、表層にあるマイクロプラスチックが大気中に運ばれている可能性もあるのではないか? と仮説を立てたのがきっかでした。そこで海岸付近の大気を調査してみたところ、マイクロプラスチックが確認され、陸よりも海から強い風が吹いている時の方が濃度も高いとうことを発見しました」

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