大学生ネットワーク
金沢大学 困窮学生支援のクラファン開始 卒業生からも応援メッセージ
2020.06.18 (木)
国立大学法人金沢大学が6月11日、クラウドファンディングプロジェクト「コロナで学業継続が苦しい学生にご支援を 金沢大学修学支援基金」を公開し、寄附金募集をスタートした。
新型コロナウイルス感染症は、世界中で人間の生活全般に多大な影響を与えているが、金沢大学の学生においてもその影響は大きいという。
例えば、学位授与式の簡素化や入学式の中止、授業開始日の延期。さらに、石川県緊急事態措置の施設の使用停止の要請を受け、学生の原則登学禁止、遠隔授業の実施も行っている。
ただ、一番の問題として浮上しているのが大学生の困窮。家計の予期せぬ急変やアルバイト収入の激減により、生活が思いもよらないほど苦しい状況へと変貌し、困窮している学生も少なくないようだ。
学生から電話やメールなどで実際に「アルバイト収入が減ったので授業料免除の手続きをしたい」「親の収入が減って家計状況が苦しくなったので奨学金を借りたい」などの問い合わせや各種経済的支援制度への申請手続きが日々増加。
このような状況を受け、大学独自の緊急学生支援策として、「緊急学生支援金」(学生月額5万円・最大3ヶ月 計15万円)の給付を4月30日から実施している。しかし、緊急事態宣言の延長による外出自粛期間の長期化等により、学生を取り巻く状況は厳しさを増している。そのため、より支援を厚くするためにクラウドファンディングをスタートさせた。
クラウドファンディングプロジェクトがスタートし、大学の卒業生からも応援メッセージが届いている。同プロジェクトの担当者さんは、「卒業生のコメントに『大学での学びや友人との出会いは、今の私の財産』、『お世話になった母校への恩返し』、『4年間 素晴らしい学生生活を過ごさせて頂いた ご恩返しになれば』など、当時のあたたかな思い出がつまったものがありました。金沢大学は素晴らしい経験を提供できているだということを実感することができました」と感謝。
また、『コロナ禍』状況下の在校生に向けて、「コロナ禍という100年に一度といわれるパンデミックの中で緊急事態宣言から外出禁止となり、経済活動は停滞し、学生はその生活を脅かされました。また、大学においても、学生はオンライン授業の導入など様々な急変に対応していかなければなりませんでした。この未曽有の経験を、『大変だった』で終わらすことなく、これからの人生において『貴重な経験をすることができた』と思えるような学生生活を送ってほしいです」と言葉を送った。
今後のさらなる対応については「新たな制度や仕組みが必要と考えます」とコメントした。
「コロナで学業継続が苦しい学生にご支援を|金沢大学修学支援基金」
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