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工学院大学 新たな医学的知見を抽出する技術を開発 医療・健康分野への活用に期待集まる

2020.10.16 (金)

 
 解析技術が発展し、遺伝子の塩基配列を短時間で読み出せるようになり、生命に関するデータが日々蓄積されている現代。

 しかし、これらの活用はごく一部で、主目的以外の知見をすくい上げる方法は未確立である。

 工学院大学の福岡豊教授は、今までは見過ごされてきたデータの中から、別の用途で有効活用できそうな箇所を抽出する方法を考案。その手法が今、SDGsの目標3「すべての人に健康と福祉を」に直結する研究として注目されている。

 既存データベースを統計的に比較するため、基本的にはパソコンが一台あれば抽出作業は可能で、大規模な設備投資は不要。福岡教授は2008年からこの研究を進め、技術の精度を上げた結果、従来は活用を見送られていたデータ(約90%)から、有効データを約50%抽出することができたという。

 2017年12月には、この手法を用いて「がんにおける分子相互作用システムの構造変化」を発見。今後は、がんをはじめとする疾患バイオマーカーの探索や、疾患メカニズムの解明、医療・健康分野のビッグデータに基づく要因分析などが期待されている。

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