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エアークローゼット天沼社長 会社の存在意義とSDGsの目標はイコール「特別なことではなく、当たり前の責任」

2020.04.16 (木)

 
 月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」を提供する株式会社エアークローゼットは、大量生産・大量消費・大量廃棄の現状に疑問を投げかけ、SDGsを推進しています。アパレル業界が解決・是正すべき環境負荷とはどういったものなのでしょうか!? 同社代表取締役社長 兼CEO・天沼聰さんに話を聞きました。
 

「サーキュラーエコノミー」廃棄をゼロにする社会の在り方

 
 一般消費者がCO2排出量や水質汚染などの問題を考える際、大きな工場や発電所、化石燃料の使用や廃棄物を大量に出してしまう施設を想像しがちです。

 実は、現状のアパレル業界では洋服の7割を破棄しており、リサイクルは1割にも満たないそうです。また、合成繊維や服を作る過程での薬品による汚染、そのために排出されるCO2の問題など、アパレル業界が強いている環境負荷は決して小さくはないとのこと。
 

▲出典
https://www.ellenmacarthurfoundation.org/our-work/activities/make-fashion-circular/report

 
「最近、欧州ではいくつかの有名ブランドなどが、廃棄削減に向けた取り組みを行っており、フランスでは厳しい法律を作ろうという動きもあります。しかし、日本ではまだまだ認識が低く、アクションも少ないのが現状です」

 その現状を解決するためのポイントが、「サーキュラーエコノミー(循環型経済)」という考え方です。従来の生産・消費の過程で廃棄されてきた製品や原材料などを新たな「資源」としてとらえ、廃棄物を出すことなく資源を循環させる経済の仕組みのことを指します。

 既に、EU諸国では、2015年12月に「サーキュラーエコノミーパッケージ」が採択。環境分野のみならず経済成長政策の中心として活用され、特にオランダでは2050年までに100%サーキュラーエコノミーを実現するという目標を掲げています。
 

▲出典
https://www.ellenmacarthurfoundation.org/our-work/activities/make-fashion-circular/report

 
「大量生産・大量消費が当たり前の業界で、生産を止める訳にはいきませんが、最適化することはできます。我々のサービスはレンタルなので、シュアリングという概念でモノを再利用していこうと考えています。現在、品質面でどうにもならないものは廃棄していますが、将来的には購入など二次流通で消費やリサイクルにつなげ、社全体で廃棄ゼロを目指していきます」
 

SDGsとは一体なんなのか!? 我々人類がすべきこととは…!?

 
 天沼さんはこのような活動をSDGsの12番「つくる責任つかう責任」に関わるものだと考えていますが、理想はどの番号だと決めつけず、全ての項目の目標に貢献できるような体制を、1社だけではなく業界全体で創ることが重要だと断言します。
 

 
「最近ではSDGsという言葉がよく知られるようにはなっていますが、特に日本では、まだCSR的な考え方が強いと思います。多くの場合、企業アピールとしての活動と混同されています。本来、SDGsというのは、世の中をよりよくするために、みんなで目標に向かっていく“当たり前の責任”だと私は考えています」

 同社では、残反(ざんたん)と呼ばれる洋服を作る際に余ってしまう布を出さない製品作りや過剰包装の見直しなどを他社と協力して行っています。また、レンタル業態の強みを活かし、1着あたりの洋服の使用回数をできるだけ増やしていくことも重要視しています。例えば、イベントで1回しか使わない洋服をレンタルすれば複数の人が使うので、その分、無駄な資源の消費を抑えられるという訳です。
 

 
「こういった活動は自社のメリットのために行うものではないと考えるのが、大前提だと思います。我々人類は、地球が持続的に生活していく場所なので、やれることはやっていくのが重要です。ライフスタイルを豊かにしたいというのを目標にして会社を経営する。会社の存在意義とSDGsの目標はイコールだと思っています」

 学生にもSDGsは流行りものとはとらえずに取り組んで欲しいと天沼さんは訴えます。
 

 
「ひとりひとりがしっかりとSDGsを考えて、『決められたことだから』『周りがやっているから』はなく、周りに流されず取り組んで欲しいです。そのような自分を持っている学生さんとは、ぜひ一緒に協同していきたいと思います。相談だけでも良いので、我々の取り組みに賛同してくれるのであればいつでも連絡してください」

 エアークローゼットは公式HPの「SDGs推進への想い」という項目で、社のビジョンとして「“ワクワク”が空気のようにあたりまえになる世界へ」というのを掲げています。

 大学生の皆さんにとっては、SDGsの中に多種多様なワクワクを探求して活動することが、大学生活を充実させるためのヒントかもしれません。ぜひ、実践してみてはいかがでしょうか。

株式会社エアークローゼット

https://corp.air-closet.com

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