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【大学生注意】SNSトラブル 中央大学教授が警鐘「投稿は少し待つ」「便利なものは危ないことと表裏一体」

2021.04.27 (火)

 新年度がスタートし、新たな出会いや活動に胸を躍らせている大学生も多いはず。特に新入生は高校時代とは異なり、行動範囲や交友関係も広がり、これまでとは違った日常を経験するでしょう。

 その日常において、今やインターネットやSNSは欠かせないモノです。しかし、便利で楽しいツールであるがゆえにリスクも混在しています。

 そこで豪田ヨシオ部は、ネットでの「忘れられる権利」に関連したメグ・レタ・ジョーンズ著の書籍「Ctrl+Z 忘れられる権利」(勁草書房)の監訳者なども担当し、インターネットの個人情報やプライバシーを専門としている中央大学国際情報学部教授・石井夏生利さんに、インターネットとSNSの注意点を伺いました。
 

自身の意図とは違った風に拡散してしまう可能性もあるのがSNS

 
 インターネットでは、一度発言した言葉や気軽に投稿してしまった写真や動画であっても、炎上によって一度拡散してしまうと、自身のアカウント上で投稿を削除してもなかなか削除することができません。

 2013年頃には「バカッター」と呼ばれ、若者が悪ふざけで投稿した飲食店やコンビニ、バイト先での不適切画像や文章によって、炎上することが頻発しました。そして、2021年4月には、焼き肉チェーン店の従業員である大学生が、厨房でソフトクリームを直接機械から食べる様子を映した動画が拡散され炎上。焼き肉店を運営する会社が謝罪する騒動にまで発展しました。

「これは『忘れられる権利』に通じる問題ですが、拡散するつもりもなく気軽に友達に送った情報が、その友達によって拡散されてしまうケースもあります。本人がそのつもりがなくても、受け取り側が面白半分で情報公開してしまうのです。今年、女子高生にわいせつ写真を要求した人気ユーチューバーが、児童ポルノ禁止法違反の疑いで警視庁に逮捕されましたが、送った写真自体は消せません。もしかしたらコピーされている可能性もあるのです」

 大学での様子や私生活をSNSで投稿している人も多いかと思いますが、例えば過度な個人への批判や過激な発言、遊び半分のアピールなどの投稿は避けた方が良いと石井さんは指摘します。
 

▲鍵垢などに投稿しても、他人が拡散したり、他人から流出してしまうこともある

 

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