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教育施す 子どもの貧困解決へ

成蹊大学新聞会

2021.04.12 (月)

「学び」は教育を受けることだけにとどまらない。NPO法人Learning for All では、学生がボランティアとして「子どもの貧困」の本質的解決に向けた活動をしている。

 本団体は、困難を抱えた子どもたちへの学習支援事業と居場所支援事業を展開。各地域の公民館や学校の教室を拠点に学習支援を行うほか、安心できる居場所を提供し、生活指導や食事提供など子どもの状況に合わせた支援を行う。現在は子どもを多角的に支援する包括的支援モデルの作成と、より多くの地域へのモデルの導入に尽力している。将来的には包括的支援モデルを法制度化することが目標だ。

 また、本団体の事業は学生の人材育成も兼ねている。ボランティアに採用された学生は約30時間の研修を受講。指導準備やフィードバックも毎回入念に行われるため、誰もが質の高い教育を実現できる。こうした育成の背景には、子どもの貧困の本質的解決に向けた強い思いがある。

 職員の吉山泰子さんは「参加している学生にはボランティアを通して課題を捉え、社会に出ても子どもの貧困の問題を意識した行動を続けてもらいたい」と話す。本団体は学生ボランティアを随時募集している。関心がある方はまず、ボランティア相談会に参加してはいかがだろうか。

 本団体の活動では、社会問題を知識として学ぶだけでなく、教える側に立って理解できる。多くの視点から課題を知り、一人一人のできることから行動していくことが重要だ。

〈学生ボランティア募集中〉
https://learningforall.or.jp/volunteer/

※メイン写真はコロナ禍以前の様子

※記事は成蹊大学新聞会 2021年4月号(No.323)2面より流用
公式HP「成蹊大学新聞会」

https://www.seikeipress.com/politics

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