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お茶の水女子大がトランスジェンダー学生受け入れへ! その意味をお茶大生と考えてみた
2018.08.03 (金)
学ぶ意欲のあるすべての多様な女性を受け入れるのは当然のこと
▲7月10に行われた記者会会見。中央が室伏きみ子学長。
お茶の水女子大学の記者会見は、室伏きみ子学長と3人の理事・副学長が出席して行われました。冒頭で学長が読み上げたリリース「トランスジェンダー学生の受入れについて」を掲載したので、まずご覧になってくださいね。
▲資料:お茶の水女子大学
私が注目するのは、今回の決定が「学ぶ意欲のあるすべての女性にとって、真摯な夢の実現の場として存在する」というお茶の水女子大学のミッションに基づいて判断され、「多様な女性」があらゆる分野に参画できる社会の実現につながることを期待して行ったということ。
室伏学長は、リリースを読み上げた後、受け入れ決定に至る経緯と理由を詳しく説明。「はるか以前の社会と比べると、女性が活躍できる場は格段に拡大したが、まだ様々な場で困難に直面する。その現状を変えるために、自らの価値を認識して社会に貢献しようとする女性たちが、旧来の役割意識などの“無意識の偏見”から解放されて活躍できる女子大学でありたい」という認識を示しました。
全ての女性たちが年齢や国籍等に関わりなく、個々人の尊厳と権利を保障され、自身の学びを深化させ、資質と能力を開発させることを目指している。その意味からも、性自認が女性であって、真摯に女子大学で学ぶことを希望する人を受け入れることは“自然の流れ”。これからの多様性を包摂する社会の対応として“当然のこと”と明言しました。
トランスジェンダー女性当事者と思われる方々から「お茶の水女子大学で特長のある学問を学びたいので、受験できるか」といった問い合わせが複数あったことから、同大学は2016年より受け入れの検討を始めたそうです。2017年7月にはワーキンググループを設置し、本格的に検討を続けてきました。そして、今年4月にトランスジェンダー学生受け入れの方針を学内の会議に提示。その後、教職員、学生、保護者、同窓生に向けて説明会・意見交換会を重ねて合意形成を図り、6月26日に2020年度からの受け入れを決定しました。
次に、今回の決定までの国内外の動きや背景を探っていきましょう。
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