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内定辞退・就活白紙! 被災地・気仙沼への旅をきっかけにIターン就職 大卒女性の価値観を変えた経験とは…

2021.12.27 (月)

「正式な入社の前に内定者向けの研修会を受けたのですが、いきなり大声での挨拶練習などがあり、正直驚きました。また、懇親会でも、お金持ち自慢をしてくるような若手社員さんもいたので、自分の性格には合わない会社だと感じて、内定を辞退しました」
 

 
 このとき大学4年生の夏。就職活動を全くの白紙にした大石さんは、ある場所を訪問します。

「心機一転し、今を大切にと訪れたのが気仙沼でした。中学2年生のとき、テレビで報道されている東日本大震災の映像を見てかなりショックを受けました。もともと被災地への想いを持っていたのですが、就活をゼロ状態に戻したときに、『今、被災地はどうなっているのだろう?』という考えがふと浮かんできました。それで、気仙沼を訪問しました」

 気仙沼では、道で人に出会う度に震災のときの様子や復興の状況などを聞いて回った大石さん。そこで偶然出会ったのが、三陸新報の社員さんでした。その会話の中で、メディアの仕事は都会だけの仕事ではないことを知り、東京での就職にこだわる気持ちを改め、大石さんはIターンを決意しました。

「旅が終わり、実家に戻った後、改めて自分の進路や将来を考えた結果、三陸新報で働きたいと思ったんです。そもそも、私はエントリーシートを作成する“ザ・就職活動”みたいなものが苦手だったので、三陸新報に応募した時は、気仙沼の沿岸部で聞いた話をまとめて、それを自己PRの資料として、担当者さんに送りました。在学中には留学したこともあったので、知らない場所で過ごすことへの抵抗は全くありませんでしたし、自分の視野を広げるためにも東京を出た方がいいという想いから、Iターン就職を決断しました」

 親御さんは、東京から遠く離れた気仙沼にIターン就職することには猛反対したようですが、何度も自分のやりたいことがなにかを細かく説明し、説得。その熱意が理解され、Iターンを実現させることができました。
 

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