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「学生気候危機サミット」気候危機を訴えるために若者がアクション!

2020.02.25 (火)

 
 2月21~23日の3日間に渡り、東京都にあるコミュニティプラットホーム渋谷EDGEofで「学生気候危機サミット」が開催された。
 

 日本で気候変動の危機を訴える子どもや若者によるアクション「Fridays For Future(フライデー・フォー・フューチャー)」が始まってから1年という節目に開催された同イベント。参加者は大学生を中心に、高校生も参加。北は北海道、南は鹿児島県の学生たちが、3日間でのべ100人以上集まり、地球の気候変動危機に関して話し合った。
 

 
 今回のサミットでは、データや科学に裏付けをされた事実を持って語るための「若者の知識レベルの向上」、気候変動アクションを行う「同世代の連帯をつくる(横に繋がる)」、どのような気候変動アクションを取るべきなのかを具体的に決める「行動を次に移すための準備」と、3つの目標を立てた。
 
 1日目は、グローバル気候マーチ(気候危機への対策強化を呼びかけるためのデモ)を、渋谷駅前の街頭でのアクションをする予定だったが、新型コロナウイルスの影響で見合わせとなり、代わりに会場に集まった学生たちが、これから使う共通の掛け声を各グループ(ファミリー)に分かれて考案し、発表した。
 


▲持参したマイボトルを利用したコールも!
 
 2日目は、識者や企業の関係者を招いての勉強会、3日目は今後のアクションの戦略づくり・参加者によるプレゼンテーションが行われた。
 
 サミットの発起人のひとりであり、司会進行なども務めていた慶応義塾大学4年生の能條桃子さんは、今回の開催経緯について「昨年はアル・ゴアさんが、『クライメート・リアリティ・プロジェクト』の東京トレーニングを行いましたが、それは学生向けではなかったので、私たち学生で開催しようということになりました」と話す。
 

 
 これからは東京のみならず、日本各地で同様のアクションが起きることを目標としており、「若い人が深刻に考えているというのが、まだ社会に届いていない気がします。このサミットはスタートラインに過ぎないので、もっと声を出していきたいです」と決意を明かした。
 
 参加した感想を東京大学1年生の男子学生は、受験の英語勉強の際に、気候変動問題の英字ニュースを読んで興味を持ったそうで「海外との認識に違いと痛感して、これは動かないといけないなと思いました」と参加の経緯を語った。

 また、立命館大学3年の女子学生は「私は、大阪で活動しているのですが、まだ仲間が少ないと感じています。東京ではこういうイベントは多いので、大阪でやらなきゃという気持ちになりました」とコメントし、大学でのペットボトル消費を抑えるために給水機の設置などを呼びかけたいとのことだった。
 
 それぞれ意見を交換し、お互いに刺激を受けた学生たち。各地で新たなアクションを行っていく。

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