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地球を救え 武蔵野市での保護活動

成蹊大学新聞会

2019.12.19 (木)

 
 2017年に稼働した新しい武蔵野クリーンセンターの敷地内に武蔵野市エコプラザ(仮称)が2020年11月に開設される。施設の概要について、武蔵野市環境部環境政策課の山中栄担当課長と山村宜之さんに話を伺った。

 本施設は、現在問題視されている地球温暖化を背景に、市民主体の環境活動を促す場として旧クリーンセンターの一部を残し、再利用して設置する。環境を考える講座や廃材を利用したものづくり体験、多様な環境に関する市民参加型イベントなどを、定期的に開催していく。

 さらに、芝生や市内の雑木林を再現するための樹木を移植し、人々が緑の中でリラックスできる広場を整備する予定だ。

 地球を取り巻く環境問題の主な原因は、私たちの生活にある。しかし、自身も当事者であることを自覚している人は少ない。本施設で行われるイベントには、地球の未来を担う子どもたちに環境問題を「自分ごと」と認識させ、解決に向けて行動してもらう意図がある。

 そして、環境問題に関心のある市民と、環境活動を普及させたい団体とのマッチングも行う。こうして、環境活動を地域ぐるみの取り組みに拡大させていくという。山中担当課長と山村さんは「若い方にも環境に関心を持ってほしい。施設が完成したら、ぜひ訪れてほしい」と呼びかけた。自然環境の危機を知るきっかけとして、本施設に足を運んでみてほしい。
 

 
 2019度、武蔵野クリーンセンターで「環境の学校(連続講座)」が行われている。これは、武蔵野市エコプラザ(仮称)の開館に先立つプレ事業で、「中高生・大学生世代コース」と「一般コース」に分かれる。グループワークやフィールドワークなどの取り組みを通して、環境問題についての理解を深めることが目的だ。今回記者は、10月6日開催の第3回「武蔵野フードフェスタ~食品ロスとフードドライブについて知ろう~」に参加した。

 講座には、フードロスの解決を目指す一般社団法人フードサルベージ代表理事の平井巧さんが登壇した。現代社会では、飲食店・家庭での食べ残しや、小売店の賞味期限切れ商品が多く廃棄されている。これを受け、具体的な問題と対策を2グループに分かれて話し合った。

 記者のグループのテーマは、コンビニでのフードロス。クリスマスケーキや恵方巻などの季節商品は廃棄となることが多いため、完全予約制にすべきだという案が挙がった。また冷蔵庫の余り物を使ったレシピを考えるゲームでは、両グループとも栄養バランスや味にこだわったメニューを考案。そのほか、市のごみ処理状況についての講義も行われ、これには市民の分別への協力が必要不可欠だと痛感した。

 本講座では、食品ロスと市のごみ処理について参加者同士で意見を交換しながら学ぶことができた。環境問題の解決には、積極的に学び行動する姿勢が必要だ。

※メイン写真は「武蔵野エコプラザ(仮称)」
※記事は成蹊大学新聞会2019年11月号(No.319)5面より流用
公式HP「成蹊大学新聞会」

http://sup.karou.jp

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