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日本は手話言語の後進国!? ︎制度の確立には遠い道のり
お茶の水女子大学4年生 ガッキー
2018.09.21 (金)
アジアは「手話言語」の後進国? アジア諸国に残る課題
▲(WFD 世界の手話言語に関する 法制度の状況 より引用) アジアの手話言語に対する法整備は欧米に比べて遅れをとっていると話す、WFDアジア地域事務局長である嶋本さん。一体どういうことなのでしょうか。
アジアの中で手話言語が法的に認知されている国はアジア44カ国中、実は2カ国しかありません。一方で、ヨーロッパでは、欧州46カ国中、半数以上にものぼる26カ国になります。ヨーロッパ以外の地域と比較してみても、アジアにおける認知率はかなり低い結果となっています。
一方で、憲法で手話言語が認められているフィンランドでは、憲法委員会が「フィンランド政府に対して手話言語法の実施を監視し、言語としての位置と使用を促進させるべきである」と指摘するなど、法がきちんと運用されるようチェックするシステムが整っています。
聞こえる人とろう者が意思疎通を図る上で鍵となる、手話通訳者。その存在意義について「手話通訳者は聞こえない人のためだけではなく、手話言語のわからない人、両者のため」と説明する嶋本さん。
社会福祉法人聴力障害者情報文化センターによると、日本では、3,608人(2018年4月16日現在)が手話通訳士として登録されています。しかし、「福祉ボランティア」のような立ち位置でみられることが多く、手話通訳者の身分が保障されていないことがアジア全体で課題となっているようです。このような背景から、マレーシアでは手話通訳者は7人しかいないとのことでした。
手話通訳を仕事として行えるよう、労働環境を保障することが、聞こえない人の人権を守ることにつながります。
「聞こえないから、聞こえる人より劣っているわけではありません。聞こえなくても、きちんと情報があって、自分で考え判断ができる状況になれば、ものすごく能力を発揮することができる人がたくさんいます。しかし、単純にコミュニケーションや情報共有が難しいという理由で、賢く能力が高いのに、責任のある仕事を任せられないケースが沢山あります。それは、企業にとっても社会にとってももったいないことだと思います」
手話で話せる人、手話で話すことができない人、双方が円滑にコミュニケーションを図ることができる社会。耳の聞こえない方の社会進出が進み、誰もがより活躍できる社会。そんな社会の構築には、まだまだ多くの壁が残っています。しかし、今回の「手話言語の国際デー」の制定は、第一歩として大きな役割を果たしています。
「今回の手話言語デーの制定を皮切りに、アジアの中でも手話を言語と認める動きや法整備などの動きが広がっていくのではないかと期待しています」
と、笑顔で述べてくださった嶋本さん。その表情からも、今回の手話言語の国際デーへの期待感の高さが伝わってきました。
実は知らない⁉︎「手話言語」の世界

実は、音声言語と同様に手話言語も国によって異なります。日本で使われているのは日本手話言語、英語のように国際的に幅広く使用されているのは国際手話と呼ばれ、国際手話が分からない人のために日本手話言語に通訳する人たちがいますとおっしゃっていました。音声言語の場合、何も考えずとも「国によって言語が異なるのが当たり前」だと感じますが、「手話言語も国によって異なる」という概念は私にとって新鮮な驚きでした。とはいえ、手話も音声もどちらも言語なので国によって言葉が違っても当然なんですけどね…。このように、「手話」という言葉は知っていても、実は知らないことの多い手話言語。今回の「手話言語の国際デー」をきっかけに奥深い「手話言語」の世界に触れてみてはいかがですか。
手話言語の国際デーの制定について、WFD代表コリン・アレン氏による手話言語での説明はコチラ!
「手話言語の国際デー・記念イベント」
日 時:2018年9月23日(日)13時~16時30分
場 所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー・ホールC29階
第一部:13時〜14時30分
第二部:15時〜16時30分
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