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過疎地域救済のアイデア出しを実施! 兵庫県「第2回 HYOCON(ヒョウコン)」開催! 

2024.02.13 (火)

過疎集落、限界集落からの脱出! 兵庫県養父市高中地区の現状とは!?

 イベントでは、養父市職員で高中地区住民の安達一郎さんをはじめ7人の住民が参加し、地域の現状や課題などをプレゼンしました。
 

 高中地区は兵庫県北部に位置する養父市の東の端に位置する小さな集落です。山々に囲まれ、清らかな水と空気に恵まれた美しい場所ですが、かつて25戸であった戸数が、現在9戸(人口16人)に減少するなど、超過疎化による地域消滅の危機に直面しています。村の住民は70歳以上が10人、中学生が1人、40代が2人と、高齢化率が69パーセントを超えており、住民らは、若い移住者や農業後継者を増やそうと、村おこしに力を入れています。
 

 
 江戸時代、但馬の国出石藩主「仙石氏」が信州からの国替えの際、そば好きだった藩主がそば職人を一緒に高中に連れてきたという言い伝えがあり、そこから始まったとされるそば作りを通じて村おこしをしようと、昭和62年12月に、集落にそば処がオープンしました。

 炭焼きでできた「炭」をため置いた「炭倉庫」を改造したこの店舗では、この地の特産物を生かした風味や香りが良く、二八蕎麦を食べようと、今では遠方からわざわざ足を運ぶ熱心な高中そばファンが生まれています。

 また、高中には田舎暮らし体験ができる施設「カケハシ」が設置されています。令和3年にクラウドファンディングで資金を集めて古民家をリフォームし、宿泊体験施設として完成させたもので、この施設を農業体験や移住体験の際に利用してもらい、移住促進に繋げられればと住民らは考えています。地域資源としては、ほかにも山、川、田んぼ、畑、林道などの自然景観や高中の名水、ピザ窯付こうなかキャンプ場、出石藩のお殿様が参勤交代で通ったという出石街道、峠の頂上で行列が休憩の際に使われた籠置石、景観作物(例ひまわり)、炭焼き小屋などがあります。
 

▲安達一郎さんが想いを語りました
 
 これらの地域資源をどのように生かして村おこしに繋げるかがこの日の大きなテーマとなり、具体的には「①高中そばの新規の来客数を増やすには?」「②『カケハシ』で移住につなげるには?」のお題を元に、それぞれ5班に分かれてブレストを始めました。

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