豪田部とは

大学生へ

大学生ネットワーク

対話ロボット さらなる進化に期待

成蹊大学新聞会

2020.07.27 (月)

 
 近年の情報技術の発展は目覚ましく、遠く離れた場所にいる人と、いつでもどこでもコミュニケーションを取れるようになった。そして現在、私たちは新たな局面を迎えている。それはロボットとのコミュニケーションだ。

 人間は言語や声色だけでなく、表情や仕草といった非言語的な要素を組み合わせてコミュニケーションを取っている。ロボットも、それらを読み取ることで人とさまざまなコミュニケーションを取ることが可能だ。しかし、人間とロボットには決定的な違いがある。人は会話の文脈を読むことができるが、ロボットは特定の受け答えしかできない。そのため、柔軟で知的なコミュニケーションを取ることはいまだに難しい。

 一方、ロボットの方が得意なコミュニケーションも存在する。会話の受け手となることだ。ロボットは人間とは異なり、相手の話を長時間聞くことができる。そして、人は打ち明け話などの話しづらい事柄も、人工物に対しては話しやすい傾向にある。これらの点から、高齢者の話し相手となるロボットの活躍が期待されており、実証実験でも成果を上げている。

 対話ロボットについて研究している成蹊大学理工学部の中野有紀子教授は、技術を普及させる上ではまだ課題が多いと話す。ロボットは標準語の音声合成を行って会話をするため、方言や若者言葉といった特殊な言葉には対応できない。今後は、相手に親しみやすさを感じさせる工夫も必要になるという。

 ロボットの普及による失業や、人への危害を心配する声もある。しかし、ロボットにより私たちが安心して生活できるようになったり、有意義に使える時間が増えたりすることも事実だ。人工知能の急成長により、進化し続けるロボット技術。いずれは、人間と遜色ないコミュニケーションが取れるロボットが生まれるかもしれない。

※記事は成蹊大学新聞会2020年7月号(No.322)特集より流用
公式HP「成蹊大学新聞会」

https://www.seikeipress.com

オススメ記事

祭りの継承【伝統と柔軟性】

大学生ネットワーク  日本に深く根付いている祭り。夏になると多くの人が、夏祭りに足を運ぶ。日本の伝統的な祭りは、現代においてどのように継承さ … 続きを読む»

自転車の交通ルールと武蔵野市の取り組み

大学生ネットワーク  成蹊大学(以下、本学)にも利用者がいる自転車。自転車は、自動車と違い免許は必要ない。気軽に乗ることができる一方、交通マ … 続きを読む»

菅義偉前首相が考える「持続可能なエネルギー政策」

大学生ネットワーク  法政大学新聞学会は、同大学出身の政治家であり、2020年度に第99代内閣総理大臣に任命された菅義偉氏にインタビュー取材 … 続きを読む»

栽培地域減少 2050年問題を考える

大学生ネットワーク  近年、多くの人がコーヒーに慣れ親しんでいる。しかし近い将来、地球温暖化によりコーヒー豆の生産量が減少し、コーヒーを飲め … 続きを読む»

大学教育によってサステナブルな未来は創造できるのか? 武蔵野大学が新設する「サステナビリティ学科」

大学生ネットワーク  2023年4月に新学科「サステナビリティ学科」を開設する武蔵野大学が8月3日、有明キャンパスで記者発表会を行いました。 … 続きを読む»

地球規模で広がる大気中のマイクロプラスチック 「海洋」と「大気」では一体どう違うのか!?

大学生ネットワーク  ここ数年、地上波のニュース番組でも「海洋プラスチックごみ問題」に関連して、「マイクロプラスチック」が取り上げられる機会 … 続きを読む»

最終目標は「世界平和の実現」! 国際社会・地域社会視点、そして未来思考の観光人材を育成する文教大学・国際学部国際観光学科

大学生ネットワーク  ここ数年、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、気軽に旅行を楽しめない日々が続いています。観光業界は特に新型コロナウイル … 続きを読む»