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聴覚障害者は276,000人 「手話言語」が社会進出の鍵!
お茶の水女子大学4年生 ガッキー
2018.09.22 (土)
立ちはだかる「見えない壁」 聴覚障害者が抱える苦労
聞こえる人は常に音を聞きながら、状況を判断しています。例えば、天候は雨音で、電子レンジでは加熱完了の音で、テレビからは内容などの情報を無意識のうちにキャッチしています。聞こえない人にとってはどうでしょう。聞こえなければ、そうした情報が全て遮断されている状態であるということが言えます。嶋本さんは聴覚障害者の前に「見えない壁がある」と言います。
例えば、緊急アナウンスが流れた時に、視覚的に「人が逃げているという情報」は得ることはできますが、何が起こっているのかは理解することができません。1950年に岡山ろう学校の寄宿舎で多くの生徒が就寝中の夜中に火災事件が起こりました。その時「火事」が起こったことを知らせるサイレンが流れたほか、寮母が直接生徒を叩き起こしたそうですが、16名の生徒が逃げ遅れて、最終的に亡くなったようです。私たちの生活において「音」がいかに重要な役割を担っているか分かります。そして、緊急時において「聞こえる」「聞こえない」という見えない壁がいかに高く分厚いものか、そしてその壁を壊す努力が求められているか考えさせられます。

では、実際に街で私たちが耳の聞こえない方に出会った時に、どのように接することができるのでしょうか。
私の友人で電車のホーム上で緊急アナウンスが流れた際に、耳の聞こえない方を見かけ、肩を叩いて呼び止めた人がいました。親切心で思わず声をかけてみたはいいですが、手話ができない彼女は、その後どのようにコミュニケーションを取るか少し戸惑った後にジェスチャーで意思疎通を図ったそうです。この点について嶋本さんにお聞きしたところ、「昔は教育格差によって文字を読むことができない聴覚障害者の方もいたが、現在はジェスチャーに加えて、スマホやメモを使ってコミュニケーションを取るのが便利な方法だ」と教えていただきました。
手話ができないからと目を背けるのではなく、「自分でも力になれることがある」と認識することが大切だと、改めて感じました。

最後に嶋本さんから大学生の皆さんにメッセージをお願いしました。
「私から大学生へメッセージは2つあります。まず、耳の聞こえない人に対して障害者という見方ではなく、手話言語でコミュニケーションを取る人と捉えて欲しいことです。2つ目は、手話言語に対して身構えずに、『なんだろう?』と関心を持って気軽に触れて欲しいと思います。手話言語は意外と身近にあり、触れられるものなのです」

ある手話通訳者は手話をこのように表現しました。
「手話という言語は愛が込められている」
手話での会話は喧嘩中でも、どんなときでも「顔を見て」コミュニケーションを取る必要があるからです。今回の手話言語の国際デー制定を機に、愛の溢れる手話言語をもっと多くの人に身近に感じてもらえたらと思います。
「手話言語の国際デー・記念イベント」を視聴する会
日 時:2018年9月23日(日)13時~17時
場 所:東京聴覚障害者自立支援センター2階
12時30分~ 受付開始
13時~ 上映開始
17時 終了
参加費 無料(定員40名)
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