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身近に潜む貧困問題と対処法…大学生の奨学金問題とブラック企業にも迫る!

2018.03.27 (火)

貧困に陥りそう、辛くなったらどうしたらいいの?

 
 誰にでも貧困になる可能性はあります。大学生を含む若者のケースで考えれば、両親が失業した場合や収入が激減した場合、新卒就活で非正規社員になった場合、また正社員として入社したはいいが、ブラック企業で心身をすり減らし退職してしまい、無職になった場合などです。

 大西さんは「辛い時、苦しい時に色々な人の意見を聞くことが大事です。方法はリアルでもネットでもいい。色んな人と繋がっているという安心を持つことが大事」と話してくださり、続けて「特に若い人たちには、相談機関の存在を知って欲しい。相談することは“恥ずかしいことではない”です」と強調。

 ただ、世の中には数多くのNPOや相談機関があります。初めて相談する人は不安だと思いますし、正直どこが大丈夫なところかもわからないと思います。そこで大西さんは、相談する側が認識しておくべきポイントを挙げてくれました。

1:どんな相談機関もアドバイスや専門的知識を教えることしかしない
「余程悪質なところに相談へ行かなければ、無理やり何かを強いられるということはないです。例えば、労働組合に相談したら、労働争議を絶対起こさなきゃいけないなんてことはなく。専門的なアドバイスのみにとどめています」

2: NPOや労働組合の場合、基本的に費用はかからない
「弁護士の場合は、費用がかかることもありますが、NPOや労働組合の場合は、基本的にありません。基本的なアドバイスもしてくれますし、専門機関は守秘義務あるので、秘密を守ります。むしろ、友達や同僚、上司の方が秘密が漏れそうで怖いというリスクがある。『もやい』も個人情報保護法に基づいて、守秘義務を守っています。プロは有料、無料それぞれあります。匿名でも大体のところは基本的に相談できます」

3:メディア出演やホームページの新鮮さ
「相談機関を取捨選択しなきゃいけないのは難しいですが、機関の代表者や担当者がテレビ出演していることや新聞や雑誌にインタビュー記事が掲載されていることは、1つの指標かもしれません。また、このご時世で、ホームページが無いようなところもやめたほうが良い。他にも、無料のブログでやっているようなところ等、独自ドメインがないところは気をつけたほうがいいですね」

 貧困の状況や対処法を話してくださった「もやい」の大西さん。今後、どのような社会を目指していくのでしょうか。

「貧困をなくすっていうのは大変かもしれない。誰もが当たり前の生活というか、ご飯が食べられて、寝る場所があって、仕事ができる状況、働いたらその分、給料がもらえる。健康で文化的な最低限度の生活を目指している。そのために国や企業、そして制度、仕組みの事をNPOは考えなければならない。現場で困っている人を支援しながら、提言していきたい」

 メディアの発展等により、情報が露出する機会が増え、ブラック企業に関する情報や働いている人の情報を手に入れるということが身近になりました。しかし、何処かで自分は大丈夫だろうという安心感を感じていました。今回、大西さんのお話を伺ったことで、誰でも貧困に陥る可能性はあるということ、自分自身にもあるということがわかりました。

 そして、今回のインタビューを通じて再認識したポイントは、「選択肢がある」という点と、その選択肢を考える上で、NPOや相談機関に気軽に相談できる点です。実は私の周りにも長時間労働に悩んでいる知人がおります。知人Aは「残業は当たり前、終電前まで働いている」、また知人Bは、「土日休みなのに、休みの日に急に仕事を入れられ、夜遅くまで働かされることもあるので、友達との集まりに参加できない」と苦悩を語っていました。早速、私の知人にも今日インタビューしたことを伝えたいです。また、多くの大学生にこの記事を役立ててほしいと思います。
 

認定NPO法人 自立生活サポートセンター・もやい

http://www.npomoyai.or.jp/

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