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「日本自然保護大賞2022」表彰 自然保護と生物多様性保全に大きく貢献!

2022.03.15 (火)

「保護実践部門」は、コクヨ株式会社と高知県の四万十町森林組合が合同で取り組んでいる「結の森(ゆいのもり)プロジェクト」が受賞。この取り組みは高知県四万十町大正地区の民有林を「結の森」と名付け、間伐材の有効活用を中心とした森林保全をする取り組みで、2007年よりFSC(森林管理協議会)の森林認証を取得しています。
 

 
 間伐材を商材として活用し経済活性を行う、という単なる自然保護に留まらない持続可能性と地域性に優れる活動で、生物・生態系の研究、自然保護の実践、環境教育の推進などに大きく貢献する取り組みになっています。

「教育普及部門」は、岐阜県の里山クラブ可児が取り組んでいる「我田の森 保全活動」が選ばれました。
 

 
 同活動は、2002年に地権者等と協定を結び、手入れが行き届かずに荒廃していた可児市久々利地区の「我田の森」13ヘクタールの保全活動をスタート。20年におよぶ地道な活動が評価され、18名のボランティアで開始された取り組みは、現在約50名の会員が関わる活動に成長しています。

 2015年には荒廃していた棚田も再生し、一般市民親子を対象に毎年環境学習の場を提供してするまでに発展し、現在、「森のようちえん」としてのべ1,325名の親子が子育てに利用するほか、大学によるゼミ研究、行政による環境学習講座の開催、企業による社会貢献活動や里山体験ツアーの受け入れなど、多様なセクターとのパートナーシップを着実に広げています。

 約20年に渡る地道な活動と、親子を対象とした稲作体験や生物観察などの環境教育の実践が評価されての受賞となりました。

「子ども・学生部門」に選ばれたのは、京都府立宮津高等学校・宮津天橋高等学校フィールド探究部の「丹後を駆けるF探のチカラ ー 地域の宝を探し、伝え、作り出す」という活動です。
 

 
 通称「F探」と呼ばれるフィールド探究部では、丹後地域の歴史文化・地域社会、自然・生物を研究しています。

 地域全域で巨樹や在来のタンポポ、人と自然との関わりを伝える財産を探し出し、巨樹の調査では、水源林や魚付林のほか580の神社、241の寺院を訪れ、63種3108本を確認。その成果を『海の京都・丹後の巨樹ものがたり』として発刊し、メディアでの紹介や観光資源への活用などの波及効果を生んでいます。特に、日本の在来種タンポポの調査では、大きく貢献しており、キビシロタンポポの府内分布の北限を変える大きな発見もありました。

 2021年からは新たに住民と協力して子どもが遊べる豊かな川づくりに挑むなど、地域の環境を守る人の輪を広げています。

「選考委員特別賞」に選ばれたのは、手賀沼水生生物研究会・日本電気株式会社の「事業所内の湧水池で、多様なパートナーと希少種・普通種を守る」と、棟方有宗さん(宮城県淡水魚類研究会、宮城教育大学)・遠藤環境農園・カントリーパーク新浜が共同で挑んでいる「東日本大震災の津波を転機とした仙台沿岸域の田圃環境復元の試み」のふたつです。
 

 手賀沼水生生物研究会と日本電気株式会社の取り組みである「事業所内の湧水池で、多様なパートナーと希少種・普通種を守る」は文字通り、NEC我孫子事業所内の湧水池で、絶滅危惧種であるオオモノサシトンボとゼニタナゴの保全に取り組む活動で、地元自治体・研究機関等を交えた意見交換を毎年行うことにより、時期・気象条件や外来生物の特性に合わせた効果的な低密度管理を実現しつつあります。

 植生改善などにも努め、10年連続でオオモノサシトンボを確認した他、千葉県で野生絶滅したゼニタナゴは、所内の人工池で7年ほど系統保存し、2021年に湧水池に移植放流するに至りました。

「東日本大震災の津波を転機とした仙台沿岸域の田圃環境復元の試み」は、東日本大震災による津波で生息地を失った在来メダカの野生個体群を取り戻そうと、仙台市沿岸域の新浜地区に半湿地のビオトープと農薬不使用の田圃を新営した活動で、メダカ里親活動に250組以上が参加するなど、環境保全をとおした地域内・間交流が広がっています。

 以下 受賞一覧

・保護実践部門 大賞
「結の森プロジェクト ー 環境と経済の好循環を目指して」コクヨ株式会社、四万十町森林組合

・教育普及部門 大賞
「森と人、人と人が繋がり、創り伝える、ふるさと“我田の森”」里山クラブ可児

・子ども・学生部門 大賞
「丹後を駆けるF探のチカラ ー 地域の宝を探し、伝え、作り出す」京都府立宮津高等学校・宮津天橋高等学校フィールド探究部

・選考委員特別賞
「事業所内の湧水池で、多様なパートナーと希少種・普通種を守る」手賀沼水生生物研究会、日本電気株式会社

「東日本大震災の津波を転機とした仙台沿岸域の田圃環境復元の試み」棟方有宗(宮城県淡水魚類研究会、宮城教育大学)、
遠藤環境農園、カントリーパーク新浜

※写真撮影の時のみ、マスクを外しています。

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