豪田部とは

大学生へ

大学生ネットワーク

武蔵野大学 「SDGs」を全学共通必修科目に! 西本学長を直撃「世の中にハピネス・クリエイタ―を育成していく」

2021.03.23 (火)

 武蔵野大学は2016年にブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」を定め、2019年3月にSDGs実行宣言を発表しました。そして、2021年4月からは全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL(イニシアル)」がスタートします。

 武蔵野大学では、基礎課程を通してどのような学生を育成しようと考えているのでしょうか? 同大学学長の西本照真さんを直撃インタビューしました!!

「武蔵野INITIAL」は、2010年にスタートした全学共通の教養教育プログラム「武蔵野BASIS」をリニューアルしたプログラムで、“現在の学生が社会の中核で活躍する2050年を想定して展開していくこと”を目指しています。プログラム内容の特徴は、文系・理系を問わず全学生が1年次に、「SDGs」と「AI・データサイエンス」を必修科目として学ぶという点です。

 この「SDGsを必修科目にすること」は、武蔵野大学のルーツにも関係しています。本学の母体は武蔵野女子学院で、設立したのは仏教学者の高楠順次郎博士。建学の理念として、仏教の根本精神「四弘誓願(しぐぜいがん)を基礎とする人格教育」を掲げています。

「四弘誓願(しぐぜいがん)」とは、簡単に説明すると4つの誓いのことです。


「すべての衆生(しゅじょう)を救おう」
「すべての煩悩(ぼんのう)を断とう」
「すべての真実を学ぼう」
「この上ない悟りを得よう」

 

▲物腰が柔らかく、優しくインタビューに応じてくださった西本学長
 
「大学教育を通じて、仏教の教えや本質を若い人に伝えていきたいのですが、やはり仏教には堅苦しいイメージもあるため、どのように伝えていくのが良いか試行錯誤していました。そこで、できるだけ現代風に分かりやすく言い換えたものが、2016年に作ったブランドステートメント『世界の幸せをカタチにする。』です。SDGsとブランドステートメントを通して、学生たちには仏教の本質でもある『本当の幸せとはなにか』を考えてもらいたいという願いがあります」
 

学生だけでなく教員も学校全体でSDGsを考える!

 
 教養科目においては、非常勤の先生たちも授業を担当していますが、SDGsの授業に関しては、現在在籍している大学の専任教員が責任を持って教える予定となっています。

「本腰を入れるため、SDGsの分野に通じた専任の教員に授業を任せる予定です。今回、『SDGs』を必修科目にしたのは、学生たちに常にSDGsとはなにかを考えてもらいたいからです。また学生だけではなく、授業を担当する教員たちにも、学問と世界的な課題がどのように結びつくのかを、真剣に考えてほしいという狙いもあります」

 学長が「本腰を入れる」と力強く語るように、必修科目「SDGs」の授業カリキュラムは、1年間を通じて学生がみっちり学べるよう組まれています。

 1学期(4月〜5月下旬)に「SDGs基礎」全7回、2学期(5月下旬〜7月中旬)に「SDGs発展」全7回、3学期(9月下旬〜11月中旬)に「SDGs発展」全7回、4学期(11月中旬〜1月)にも「SDGs発展」全7回と、年間を通じてSDGsの授業を展開。分野に関しても、SDGs17の各目標に依拠しつつ、3つに分類。今後は一部授業にゲスト講師を招いて授業を実施するケースも考えているそうです。

分野A:貧困、教育、ジェンダーなど
分野B:飢餓、経済成長と雇用など
分野C:水・衛生、エネルギー、気候変動など

「世の中にハピネス・クリエイターを育成していくことが本学の使命です。このSDGs必修科目もその役割を担うと考えています。今の学生が50歳になった時、ちょうど2050年です。その時になるまで、どんどんハピネス・クリエイターを送り出し、世の中を良くしていければと思います。2050年にどうなっているかは後世の人が判断することとは思いますが、我々は『世界は幸せか?』を問い続けていきます」
 

 
 最後に、人としての究極の理想は、「彼岸(ひがん)を目指すこと」だと西本学長は語ります。ここで言う「彼岸」とはあの世のことではなく、人間として人格を完成した状態だそうです。

「これからの大学は、ただ学問を修める場所ではなく、生き方を学ぶ場所であって欲しいと思います。大学の役割もこれから大きく変わっていくでしょう。学生には、自分の幸せだけではなく生きとし生けるものの幸せを考えてほしいと思います。自分たちの志を共有しながら、世界の痛みを感じとる感性を磨き、世界を問う知恵を開き、課題を解決し、世界の幸せを形作る響創力を高めあう。これらは、世界の幸せをカタチにするために、学生のみならず、教員や本学に関わりのある全ての人々の目指すべき姿です」

 必修科目「SDGs」を通じて、大学全体で「世界の幸せをカタチにする。」を目指していく武蔵野大学。将来、数多くのハピネス・クリエイターが世の中をより良く変えていくでしょう。

オススメ記事

SDGsを表現したアートを制作! 武蔵野大学生がポップアップモールとコラボ「有明SDGsアクション」!!

大学生ネットワーク  武蔵野大学と株式会社ケシオンによるSDGs推進プロジェクト「有明SDGsアクション」に参加した学生を、都内のZeroB … 続きを読む»

プラスチック製品有料化の意味 海洋プラスチックごみの削減になるの? 本当に評価すべき点は…

大学生ネットワーク  2020年7月、日本全国でプラスチック製レジ袋の有料化がスタートしました。この有料化の背景には、海洋プラスチックごみの … 続きを読む»

プラゴミを含む環境問題の解決こそ新しいビジネスチャンス 九州大の磯辺教授「イノベーションと持続性はイコール」

大学生ネットワーク  海洋プラスチックゴミ研究の第一人者である九州大学の磯辺篤彦教授は「プラゴミを含む環境問題は、大きなビジネスチャンスの可 … 続きを読む»

千葉大学学生がマイストローをデザイン「プラスチックごみの削減とSDGsの意識向上」に期待

大学生ネットワーク  国立大学法人千葉大学の環境ISO学生委員会が、環境・SDGs啓発を目的にマイストローをデザインした。  同大学は株式会 … 続きを読む»

青山学院大学 関東圏内で初! フェアトレード大学に認定

大学生ネットワーク  青山学院大学が、国内4大学目となるフェアトレード大学に認定された。関東圏では初のフェアトレード大学認定となる。  同認 … 続きを読む»

大学生ら「脱原発・脱石炭、持続可能な再エネ100%を求める」約27万筆の署名を提出

大学生ネットワーク  大学生や高校生などの学生によって構成される気候危機ネットワーク「フライデーズ・フォー・フューチャー」(以下、FFF)と … 続きを読む»

関西学院大の学生ら 「SDGsダイアリー」を制作 Z世代へ「SDGsをもっと身近な存在にしたい」

大学生ネットワーク 「SDGsとは、環境問題、ジェンダーや教育の格差、貧困問題の解決などを目指す国際的な目標…」ということは、今の大学生なら … 続きを読む»