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地球温暖化とプラスチック問題はイコール! 日本列島と接している海に海洋プラスチックが最も多い!?
2020.09.11 (金)
今が瀬戸際!! 「太平洋ごみベルト」に約8万トンのプラスチック
そして、マイクロプラスチック以上に大きな問題と位置づけられているのが、海洋投棄されるプラスチックと温室効果ガスの因果関係です。長年地球温暖化の問題を、番組制作を通して扱ってきた堅達さんにとって、海洋プラスチックの削減と温室効果ガスの抑制はイコールになっています。
「取材をしていく中で、生態系に関する問題の他に、これらのプラごみが、海水や太陽光で劣化する過程で温室効果ガスが放出されているという新しい研究結果が出てきました。しかし、これらのごみがどれほど大きな影響を及ぼしているのか、正確な資料はありません。まだ人類の知らない場所で温暖化の原因があることはかなり深刻だなと思い、それを伝えるために、本を書きました」
こういった海洋プラスチックは地球上の海を漂っていますが、最も多いと言われているのが、「太平洋ごみベルト」と呼ばれる約8万トンものプラスチックが集まっているエリアです。

日本列島と接している海に最も海洋プラスチックが多く、日本という国単位でみると、海洋プラスチックごみの排出がトップクラスに多いにも関わらず、堅達さんを中心としたBS1スペシャルの取材班が取り上げるまで、日本ではそれほど大きくクローズアップされることはありませんでした。
「この本では『プラスチックごみと温暖化のふたつが繋がっている』ということを伝えたかったんです。欧州では、2025年をターゲットイヤーとしてプラスチックの削減に取り組んでいますが、それは気候危機を解決するには、今が瀬戸際、ギリギリであるという認識からなのです」
世界各地を襲う異常気象! 地球温暖化問題への意識が高い欧州
そして、地球温暖化と海洋プラスチックの因果関係に強い関心を寄せているのが欧州各国です。EU諸国では、日本に先んじてプラスチック製品の抑制などを始めています。2019年5月には使い捨てプラスチック削減への指令を採択し、2021年までに代替製品が手頃な値段で容易に手に入る使い捨てプラスチック製品の販売を禁止しようと動いており、大企業なども協力しています。欧州、特にEU諸国が、環境問題に関して敏感なのは、とある災害が大きく影響しているそう。
「大きなきっかけは2003年にヨーロッパを襲った熱波でした。この熱波の犠牲者はヨーロッパ全体で3万5000人とも5万人とも言われています。旅行した人はご存じかと思いますが、ヨーロッパはこれまで夏それほど暑くならず、クーラーのない建物や家も多かったのです。この時期から異常気象と地球温暖化の因果関係などが盛んに報道されるようになりました。そのためかなりの人々が、温暖化への関心が高く、情報収集に積極的です」

アメリカに関しては、強固に温暖化を否定する勢力もありますが、2005年のハリケーン・カトリーナや2012年のハリケーン・サンディなど実害も起きていることやアル・ゴアさんの地球温暖化問題についての啓蒙活動などにより、かなり賛同する人々も増えているそうです。日本でももっと温暖化や海洋プラスチックの問題を周知していくには、こうした関連情報を繰り返し報道することが大事です。
「海外では、もはやCO2の排出抑制だけでは不十分という論調になっています。プラスチックや他の廃棄物の抑制も含めた、『サーキュラーエコノミー(循環型経済)』を目指さなければならないという動きが起きています。そして今回のコロナ禍をきっかけに、社会や経済を、脱炭素、循環型経済など持続可能な方法で復興しようとする『グリーンリカバリー』という運動も大企業などを巻き込み開始されています」
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