豪田部とは

大学生へ

SDGsフォーカス

大学生262名の防災意識を調査 「災害時に自分の身を守る自信アリ」19.8% 

早稲田大学4年生 ぺき

2018.09.07 (金)

 
「災害に備えて何か準備していることはありますか?」という問いに対しては「防災グッズを用意している」が43.1%(113人)、「何もしていない」が32.8%(86人)と高い割合を占めました。

●「防災グッズを用意している」43.1%、「何もしていない」32.8%
 
 又、「何もしていない」を選択した回答者に防災対策を実施しない理由を尋ねたところ、「やる気はあるがつい先延ばしにしてしまう」16.8%(44人)、「何をしたら良いのか分からない」16.4%(43人)という回答が目立ちました。又、「その他」を選択した回答者は、防災対策を実施しない理由として「親が何も対策していないから」「自分のお金で防災グッズを買う気になれないから」といった声が挙がっていました。

 災害大国“日本”で生活しているということもあり、少なからず災害への漠然とした不安や危機意識はあるものの、日ごろから防災行動に移せている学生はまだまだ少ないということがこの結果から窺えます。

 
 そんな中、「災害に備えて何か準備していることはありますか?」という問いに対し、被災したことが「ある」と答えた36人の学生のうち、81%(29人)の学生は防災グッズの用意やハザードマップの確認など、何らかの防災対策を行っていることも今回の調査で分かりました。被災経験のある学生は災害の恐ろしさや避難生活の過酷さを実際に経験しているため、当時の記憶や原体験が行動を起こさせていると推測されます。

 
「何らかの災害が発生した際に、自分の身を自分で守る自信はありますか?」という質問については、半数近くの学生が「自信がない」と回答。「自信がある」は全体の19.85%に止まりました。又、「分からない」を選択した学生からはその理由として、「自分自身に被災経験がないから」「災害時にパニック状態になってしまいそう」といった回答が特に目立ちました。
 

●「自信がない」42.75%(112人)
・準備をしていないから(日本女子大学、女性、2年、文系)
・焦って何もできなくなってしまいそうだから(中央大学、男性、4年、文系)
・防災知識がないから(昭和女子大学、女性、2年、理系)
・防災に関する知識は持っていても被災したことがないため災害時に知識を活用できるか分からない(東京工業大学、4年、男性、理系)
・一人暮らしで慣れない土地だから(法政大学、女性、2年、理系)
・自分自身が大規模な災害で被災した経験が無いから(お茶の水女子大学、女性、4年、文系)
 
●「分からない」37.4%(98人)
・自分自身が大規模な災害で被災した経験が無いから(日本獣医生命科学大学、男性、1年、理系)
・防災知識はあっても、災害時は焦ってしまうと思うから(国際基督教大学、女性、2年、文系)
・発生する災害によってとるべき行動は異なるから(早稲田大学、男性、2年、文系)
・熊本地震を実際に経験してはいるが、また同じようなことが起きて冷静でいられるか分からない(専修大学、男性、2年、文系)
・パニックになってしまうかもしれないから(専修大学、男性、2年、文系)
・準備していても災害時はシミュレーションどおりにいかないと思うから(東海大学、女性、4年、文系)
 
●「自信がある」19.85%(52人)
・東日本大震災の時に冷静でいられたから(早稲田大学、男性、2年、文系)
・今では情報収集が容易であり、一次災害さえ乗り切れば、二次災害に向けて準備ができるから(筑波大学、男性、3年、理系)
・実際に災害を経験したことがあるため、その時の経験を活かせると思うから(専修大学、男性、2年、文系)
・自分の住む土地のハザードマップ的に、被害が他地域より少ないのは目に見えており、家具の配置や緊急時の通学途中の行動規定も考えてある(成蹊大学、男性、1年、文系)
・大学の文化祭で、東日本大震災5年目の節目で展示を行って以降、災害発生時の対応を様色々と考えているから(相模女子大学、女性、4年、文系)
・若くて体力もあるため何となく自信がある(鎌倉女子大学、女性、4年、文系)

 

1 2 3

オススメ記事

兵庫県神河町 歴史的景観を活用したインバウンドプロモーションを考える「第3回 HYOCON」開催!

SDGsフォーカス  兵庫県は、少子高齢化や過疎化が進む県内の多自然地域の住民が、地域課題解決のため、高い専門性を持つ大学や企業と連携して行 … 続きを読む»

農林水産大臣賞は「家庭系食品残渣の堆肥化」に取り組む長崎県立諫早農業高等学校 生物工学部!「第11回 食品産業もったいない大賞」表彰式 

SDGsフォーカス  13日、都内で「第11回 食品産業もったいない大賞」(主催:公益財団法人食品等流通合理化促進機構)の表彰式典が行われま … 続きを読む»

過疎地域救済のアイデア出しを実施! 兵庫県「第2回 HYOCON(ヒョウコン)」開催! 

SDGsフォーカス  兵庫県は、少子高齢化や過疎化が進む県内の多自然地域の住民が、地域課題解決のため、高い専門性を持つ大学や企業と連携して行 … 続きを読む»

最新調査「環境によい行動」は、人間にどんな感情をもたらすのか?

SDGsフォーカス 「環境によい行動」は、人間にどんな感情をもたらすのか? もしかしたら、日々の生活や人生設計などに、関係してくるかもしれま … 続きを読む»

危機感を持つ若者が「気候変動」「生物多様性」など環境問題を訴える! スウェーデン大使館で「プレ・ストックホルム+50ユース」開催

SDGsフォーカス  25日、都内のスウェーデン大使館で、若者が中心となり、環境問題を考える会議「プレ・ストックホルム+50ユース」が行われ … 続きを読む»

日本が挑戦する脱炭素革命 ライバル企業・世代を超えて取り組むべき気候変動問題

SDGsフォーカス  コロナ禍による1年の延期を経てイギリス・グラスゴーで、COP26(国連気候変動枠組条約第26回締約国会議)が2021年 … 続きを読む»

内定辞退・就活白紙! 被災地・気仙沼への旅をきっかけにIターン就職 大卒女性の価値観を変えた経験とは…

SDGsフォーカス  宮城県気仙沼市といえば2011年3月11日に発生した東日本大震災で、津波による甚大な被害を受けた地域のひとつです。この … 続きを読む»