豪田部とは

大学生へ

週末チョイボラ日記

2013.06.20 (木)

 

6月1516日の週末、俺豪田と黒柴、西園寺は、何回かお邪魔している牡鹿半島の小渕浜に漁業支援に行ってきた。土曜日の朝から牡蠣の養殖の手伝い。牡蠣は、ホタテの貝殻をつないだものを海に沈めておいて、そこにかき幼生(約0.3mm)が付着し、成長していく。今回の作業は、牡蠣幼生がついたホタテの貝殻ネックレスをほどいて、もう少しホタテの貝殻の間隔を広くしながら繋ぎなおす、差し替えという作業。漁業支援を手伝わせてもらって、うまい牡蠣が食べられるのもこうしてたくさんの手間がかかってできることを知った。だから今は、牡蠣を食べるときにありがたいな~って思うわけだ。ちょっと、値段が高いのも納得だな。さて、気合い十分で作業を開始したのにお昼前から雨が降り始めた・・・仕方がなく、作業は中止に。
同じボランティア仲間のかみさんに教えてもらった蛤浜に新しくできた「はまぐり堂」という古民家カフェに行くことに。もともと小さな集落だった蛤浜は、震災後3軒だけになってしまったんだ。このカフェは、もともとは民家だったけど、そこを改装してみんながのんびりできる場所に。そしてオーナーの亀山さんは、この浜を再生し、未来に残すために「蛤浜再生プロジェクト」を立ち上げている。https://www.facebook.com/hamagurihama.project
はまぐり堂は、築約100年の民家を改装、畳にちゃぶ台、アンティークなソファ、緑がきれいな縁側、海が一望できる大きな窓があって、どこか懐かしくいつまでもいたくなるカフェだった。牡鹿半島はその名の通り鹿がたくさんいる場所だ。俺たちは鹿カレーをオーダー。これが実にうまかったんだな~。

 

次の日は、猟師さんの都合で作業がなかったから、久しぶりに日和山公園に行って、街を見下ろす。震災直後は、がれきの山だった景色が、こんなに片付いている。がれきは片付いても、東北の人たちが以前の生活を取り戻すのにはまだまだ時間がかかる。俺たちにできることって何だろう。。。改めて考える。

 

その後は、初めて石巻にボランティアに行ったときに友達になった地元のバンちゃんが就職したという知らせを聞いて、ランチで就職祝いをすることに。女川にある「おかせい」https://www.facebook.com/osakanaichibaokaseiで待ち合わせ。新鮮な魚介を食べさせてくれるこの食堂は、地元の人にも人気だ。東京じゃなかなか食べらない新鮮な魚介がたくさんのった海鮮丼を食べながらバンちゃんとの交流を楽しんだ。今回は、作業しに行ったつもりがグルメツアーになっちゃったな。と、反省しつつ。でも、いつも宿を提供してくれる漁師のお父さんがポツリといった、「震災がなかったら、みんなにも会えなかったなぁ」という言葉。ボランティアに行っても、自分一人ができる作業があまりにも少しで、力になれていないような虚しさが残っていたけど、少しは役に立っているのか・・・みんながちょっとずつ。これを積み重ねていくこと、それしかない。俺が豪田部を作ったのもみんなに少しだけでも考え、行動してほしいからだ。まだまだこれからだけど、継続は力なり。俺 たちは進むのみなのだ!

 

 

 

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