千葉大学では、環境マネジメントシステムの国際規格「ISO14001」に基づき、毎年「内部監査」を実施しています。
その監査に、今年も約80名の学生が参加しました。
学生たちは教職員とチームを組み、キャンパスの省エネや廃棄物管理、化学物質の取り扱いなどをチェック。
「大学という社会の縮図」で、環境課題に直接向き合う貴重な経験を積んでいます。
学生が監査をリードする仕組み
この監査を支えているのが、千葉大学の環境ISO学生委員会です。
2003年の発足以来、大学の環境活動を学生の視点から支え続けており、内部監査の企画・運営も担っています。

今年度は、理学部3年の林大輔さんと文学部3年の郷原るりさんが監査統括として、
計画書の作成から日程調整、関係部署との連絡までを担当。
半年以上にわたり、大学の多様な部局と連携を重ねながら準備を進めてきました。
「学生としての学びと、組織を運営する責任の両方を実感しました。
大学の環境活動に“自分たちが関わっている”という感覚が大きかったです。」
“学び”を超えた社会経験に

学生たちにとって、この監査は単なる授業外活動ではありません。
データの確認、ヒアリング、改善提案などを通して、実際の組織運営に携わるリアルな経験になります。
また、大学だけでなく地域や企業との協働活動も行っており、
環境ISO学生委員会は「学び」と「社会」をつなぐ存在として成長を続けています。
豪田ヨシオ部の視点
この活動には、“学生の学びの力”がしっかりと根づいています。
派手なイベントではなく、コツコツと現場を見つめ、仕組みを改善していく——。
その積み重ねが、大学の環境経営を支え、社会を変えていく第一歩になるのかもしれません。
環境や社会に関心を持つ学生にとって、
千葉大学のこの取り組みは「学びながら社会を動かす」モデルケースといえるでしょう。






































