【東海岸の自然、史跡、産業自然の発見編】関西と関東の大学生が兵庫県洲本市で関係人口創出のためのアイデアを提案
イベントレポート 「豪田ヨシオ部」は9月27日(金)~29日(日)の3日間、洲本市役所の協力のもと、兵庫県企画部地域振興課が主催する『地域 … 続きを読む他人からのイメージとセルフイメージ ありのままの自分とは… 〜「服の前に、レッテル脱ごう。」体験レポート〜
お茶の水女子大学4年 ガッキー
2018.08.17 (金)
現役女子高校生の呼びかけで動いた企画!
▲主催者の路加さん(左)と私(右)
主催者の路加さん(17)はロンドンに本部を置くインターナショナルスクールのコスタリカ校、United World College Costa Ricaに通う現役の女子高生。留学先の寮でLGBTQの友人に出会い、「なりたい自分に素直な彼女たちが自分以上に輝いていて、個性を持っているのが衝撃的だった」と、振り返ります。
路加さんはレッテルを貼られる「息苦しさ」を感じた体験がきっかけで、この企画は動き始めました。
「私も日本いたときに『そんなのキャラじゃない』と友達から言われ、傷ついたりしました。周りに“変”っていうレッテルを貼られても自分がやりたいようにできたら楽しいなというのを伝えたくてこの企画を考えました」
今回のワークショップを銭湯で行うにあたり、開催場所である小杉湯からは銭湯再興プロジェクトのメンバーである慶応義塾大学4年生の美月さん(21)が共に主催者としてイベントを運営しています。銭湯大好き、“銭湯女子”の彼女は銭湯という場所で「ありのままの自分」に考える意義についてこう語っています。
「銭湯は肩書きなく人と交われる場所で、日常生活におけるしがらみにとらわれず、ありのままの状態でその人を見る事ができる。そういった点で、銭湯はこの企画にすごく合っていると感じました」
中学3年生から大学4年生までの学生が「小杉湯」に集結!
銭湯効果なのか、ワークショップに期待を膨らませる学生たちの会話も自然と弾みます。場が和んできたところで、いよいよ、ワークショップがスタート。
まずは自己紹介。参加者一人一人に白い無地のTシャツが配られ、そこに自分の名前と性格を表すキーワードを3つ書くというお題が学生たちに与えられました。
「3つも思いつかないよ!」
自分を表す言葉を探すのは思いのほか難しく、苦戦しながらも自分を表す単語を、思い思いにTシャツに書く学生たち。Tシャツには「やさしい」「パワー系」「寂しがりや」「論理的」「大雑把」「スポーティー」「明るい」など様々な特徴が並びました。そして、自分を表すTシャツを着ながら自己紹介を行います。
「自分では認めていないんだけど、周りの人に天然だって言われるんだよね」
「僕はアクティブかな!インド留学に行ってきました!」
「好きなキャラクターのために130万円つぎ込んじゃったから、私はオタクかな(笑)」
和気あいあいとした雰囲気になったところで、いよいよ第一部の幕開けです。ここでは、自分にはどんなレッテルが貼られているのかグループごとに考えていきました。
普段は「男」と「女」に二分されている銭湯。今日は「優等生の湯」「劣等生の湯」など主催者が用意した様々な属性を表す湯に早変わりし、学生たちは自分が属していると思う湯を選択していきます。同じ湯に集まったメンバー内で属性を表す3つのレッテル(特徴)を考え、自分のTシャツに貼っていきます。
銭湯の種類は「運動部/文化部」「青春している/青春していない」「優等生/劣等生」「男らしい/女らしい」の全部で4つ。ここでは特に盛り上がった「優等生/劣等生」「男らしい/女らしい」について詳しく書かせていただきたいと思います!
まずは「優等生」と「劣等生」の湯!!
周りの目を気にし、どちらに進むか悩む学生たち。それを横目に、私は迷わず優等生の湯に進みました(笑)。「自分のイメージする優等生ってどんな子か考えてみようか?」という投げかけが、参加者の中から出たのを皮切りに話し合いは進んでいきます。
「テストの時に友達からノートを貸してって言われるんだ。」とはにかむ中学生の男の子。
「周りの目を気にして、いい子ぶっちゃうところがあるんだよね」
「はっちゃけたいという思いはあるけど、ある一線を越えられない」
「それって、ある意味つまらないよね、私たち。」
こんな話し合いを経て、3つのレッテルを決め早速、Tシャツに貼り付けていきます。
劣等生を選択した学生たちと合流し、出し合ったレッテルを発表し合います。さて、それぞれどんなレッテルを選んだのでしょうか。
優等生は「成績がいい・真面目・つまらない」
劣等生は「やる気がない・レールから外れている・不良」
(劣等生を選択した人達の話し合いも聞いてみたかったなぁ…)
続いてのお題は、「男らしい」と「女らしい」!!
戸籍の性別にとらわれず、自分の内面を見つめ直します。「女らしい」に来た男子学生はこんなエピソードを語りました。
「昨日、女の子と電話した時に『寂しい』って言ったら、女の子っぽいって言われたんだ」
「何が『女らしさ』を表すのかな」
「男女共に当てはまる『女らしさ』って何だろう」
それぞれが真剣に悩み考えながら、考え話し合いが進んでいきます。4つの湯の中で、一番難しい問でした。悩んだ末に、最後につけるレッテルを3つ決定しました。
男の友情はさっぱりしたものであったり、デートでも男性が率先するイメージがあるという理由で、男らしいは「決断力・ドライ・率先する」の3つ。一方で、女の人ってどこか一歩引いたようなイメージがあるなどの意見を反映して、女らしいは「甘えたがり・物静か・意見が強く言えない」の3つに決まりました。
各々のTシャツに12個のレッテルが貼られたところで第一部の終了です。知らず知らずのうちに貼られている沢山のレッテル。4つの湯に分かれ、Tシャツに貼られた多くのレッテルを見て、いかに多くのレッテルにまみれながら生活しているのか改めて意識させられました。
レッテルを可視化したことで、より自分の内面が理解できました
次は第二部です!!
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