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【洲本市民広場とレンガ造りの建物群編】関西と関東の大学生が兵庫県洲本市で関係人口創出のためのアイデアを提案

2024.11.14 (木)

【大学生アイデア】視覚、嗅覚を刺激するような食の体験「地産地消ピザづくり」を提案

　３日目の発表の場で、４人は「S BRICK」や「洲本市民広場」をより活性化させるために「地産地消ピザづくり」をしてはどうかと提案しました。まず市民広場で地元の食材を取り扱ったマーケットを開き、そこで購入した野菜、玉ねぎ、しらす、淡路牛のローストビーフなどの特産物を使って、「S BRICK」内でピザ作りを行い、市民広場に設置したピザ窯で焼き上げ、自分たちで作ったピザを楽しもうというアイディアです。4人は視覚、嗅覚を刺激するような食の体験が、地元の方だけでなく、観光客に対しても施設への集客が一番見込めると考えたのです。

▲実際に洲本市の飲食店でピザを食べたからこそ浮かんだアイデア

　子育て世代の観光客を集客する方法としても、午前中にピザ作りを楽しんでもらい、昼食後の午後は、「CRAFT BASE」でのワークショップを開催したり、洲本図書館で読み聞かせ体験をし、夜は施設のレンガの壁面でプロジェクションマッピングを使った映画鑑賞をしてもらうという具体的なプランも作成しました。その後、夜は洲本市内に宿泊してもらうという1日の旅行スケジュールを組んだのです。

　４人は今回のアイディアを経て、感想、気づきとして

　①私たちが思っていた以上に魅力を感じたが、せっかくのレトロな外観も殺風景なままではその魅力を生かすことができない
　②若者への洲本市のアピールとして、「ドラゴンクエスト」ゆかりの地であることを広めていく案を断念した。調べる中で、著作権の問題など、プランの現実性を考慮することの大切さ、難しさを実感した。
　③その場限りの案では、洲本市の持続的な発展に繋がらない。長期的に見て洲本市の発展に繋がるような事業の展開が今後必要である

　と３つの問題点を改めて強調しました。

　全ての行程を終え、帰宅したのち、4人は改めて今回のプロジェクトに参加できたことを有意義に感じたようです。

　シオヤさんは、赤レンガ造りの『S BRICK』について「最初は殺風景な印象も持ったのですが、実際に図書館や『S BRICK』に入ると、開放的な空間が広がっており、洲本市民であれば毎週通いたいと思うような施設でした。歴史のある建物にしか感じることのできないレトロさと、現代的な空間が融合しており、とても魅力的であると感じました」と感想を話します。

　タナカさんは、取材を通じ、レンガ造りのレトロな外観、その殺風景さゆえにそのよさが生かされていない、せっかく魅力あるお店、施設がたくさん入っているので、中に何があるのかがよくわかるような工夫が必要になってくると考えました」と施設への自身の考えを話していました。

　カツマタさんは、「S BRICK」について「４つのテーマからなる複合施設で、それぞれに特色があり、手塚さんのお話を伺ってとても面白かったです。私自身が楽しめたということはきっと他の大人でも楽しめる。宣伝方法を変えることで誰でも楽しめる空間になるのではないかと思いました」と感想を話します。

　ゴホウさんも「『S BRICK』の長い歴史や建物の内装を見て驚きました。子供が遊べるスペースもあり、ファミリーにも最適な場所だと感じました。歴史的価値のある紡績工場を観光地としてだけでなく、地元市民の憩いの場としてうまく活用しているのは素晴らしいと思いました」と話していました。

　海と山に囲まれた美しい洲本市で地域課題に対し、真剣に向き合った時間は、学生たちにとっても忘れられない経験になったと思います。普段はなかなか訪れる機会も少ない淡路島の洲本市で、地域の課題等について地元方と直接話し施設見学もでき、合宿を通じて新しい仲間とも出会えたことで、すごく刺激的な3日間を過ごせたようです。地域活性化のための調査・提案企画を通じ、地域の人の役に立てるように真剣に課題に向き合い考えた経験は、今後学生たちの人生に活かされていくと思います！

▲最後に他のチームのメンバーと集合写真をパシャリ