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【レトロこみちのノスタルジックな魅力編】関西と関東の大学生が兵庫県洲本市で関係人口創出のためのアイデアを提案

2024.11.14 (木)

【大学生アイディア】「レトロこみち」をより楽しめる新しいマップ作りを提案　

　３日目の発表の場で、４人は「みんなが楽しめるレトロこみちをつくる」をテーマに話し合いを行い、「人通りをもっと増やしたい」「観光客が来てよりレトロこみちを楽しめる工夫を」という思いから、洲本市で配布されている既存の「レトロこみちマップ」を見直すアイデアを前面に押し出すことにしました。

　既存のマップは「実用性に欠ける」「観光客向けでない」ものであると感じたといい、「魅力的なお店がたくさんあるのにどこにどんなお店があるのか分かりにくい」「スマホで情報を調べなくてもマップで全てがわかるようにしたい」と、新しいマップのレイアウト、デザインを話し合いました。その結果、出来上がったのが「レトロこみちマップ改訂版」です。

　学生たちが作った新しいマップは店の位置と店の詳細を同時に理解できるような作りになっています。通りの地図に書き込まれたマップは店舗が業種別に色分けされ、リンクを記載してWEBへ誘導する仕組みなどが組み込まれています。「マップを見やすく、ほしい情報をより効率的に得られる内容にすることで、観光しやすい商店街に」という願いが込められています。

　全ての行程を終え、今回のプロジェクトがとても有意義な体験となったと4人は振り返ります。

　フジイさんは調査、取材を通じて、「レトロこみち」のお店を洲本の貴重な宝物だと感じたといい、それゆえに調査中に、「ここにこんなお店があったの？」とマップだけでは正確に伝わらない地域の情報にもどかしさを感じたことを振り返っていました。

　オガワさんは訪れた「Starbase」で出会った洲本市が好きで移住して来たという店主の話が印象に残ったといい、「好きな海と温かい地域の人に囲まれて、カフェも経営していて、幸せだとおっしゃっていたのですが、私も自分にとって何が幸せなのかを考えるきっかけになりました」と話していました。

　バンノさんは、事前に下見もしていましたが、「下見の際の印象と当日に訪れた印象が大きく異なる場所でした。実際にお店を経営している方のお話を聞くことができ、レトロこみちを身近に感じることができてよかったです」と話します。

　ナンジョウさんは、自然豊かな洲本市の文化や歴史にも興味があり、「レトロこみち」を見て、「古きよき時代の風景や建物が残る場所で、タイムスリップしたかのような独特の雰囲気がとても印象的でした。現代的な建物やインフラがある一方で、歴史を感じさせるレトロな街並みがうまく融合していて新鮮でした」と振り返ります。また「通りを歩くと、地域の人々の温かさやその場所に込められた思いが伝わり、観光地の魅力だけでなく、地元の方々にとっても大切な場所であることを実感しました」と話していました。

　海と山に囲まれた美しい洲本市で地域課題に対し、真剣に向き合った時間は、学生たちにとっても忘れられない経験になったと思います。普段はなかなか訪れる機会も少ない淡路島の洲本市で、地域の課題等について地元方と直接話し施設見学もでき、合宿を通じて新しい仲間とも出会えたことで、すごく刺激的な３日間を過ごせたようです。地域活性化のための調査・提案企画を通じ、地域の人の役に立てるように真剣に課題に向き合い考えた経験は、今後学生たちの人生に活かされていくと思います！

▲最後に他のテーマのメンバーなどと記念撮影