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【レトロこみちのノスタルジックな魅力編】関西と関東の大学生が兵庫県洲本市で関係人口創出のためのアイデアを提案

2024.11.14 (木)

陶器店、ヴィンテージショップ、カフェ…レトロこみちは隠れた名店がいっぱい

 テーマ③グループのメンバーは関西学院大学法学部法律学科3年のバンノさん、早稲田大学政治経済学部政治学科3年のオガワさん、獨協大学法学部国際関係法学科3年のナンジョウさん、甲南大学法学部法学科2年のフジイさんの4人です。チーム名は「洲本しか勝たん!!!」と洲本市への愛情を込めたネーミングがつけられています。
 

▲左からバンノさん、オガワさん、ナンジョウさん、フジイさん
 
 バンノさんは地方公務員を将来の職種として志望しているそうです。法学部に所属していることもあり、自治体について扱う授業が少なく、地域について理解が足りないと実感していたところ、本イベントの情報を見かけて応募をしたそうです。

 オガワさんの地元の富士吉田市は、富士山がとても綺麗に見え、自然が豊かな場所にもかかわらず、過疎化が進んでいるそうです。高校時代に、地域おこし協力隊の方と一緒に地域の魅力を発信する活動を行なっていたといい、「今回の活動を通し、洲本市の取り組みを学ぶことで、私の地元にも何か活かせるのでは」と考えて参加を決めたそうです。

 ナンジョウさんは石川県の出身です。以前から地方創生や地域活性化について学びたいと思っていたといい、本イベントの存在を聞いて、「実際に現地に足を運んで人々と交流しながら課題解決に向けたアイデアを考えることは座学では得られない貴重な経験になる」と感じ、参加を決めたそうです。

 フジイさんは兵庫県姫路市の出身で、公務員の道を志望しており、将来地域活性化に携わりたいという願いを持っています。学生のうちに様々な地方の現状を見てみたいと、今回の企画に応募しました。「現地の住民や公務員とともに、地域課題解決に向けたフィールドワークを行うことができ、将来自分がやりたいことに直結していると思いました」と志望の動機を明かします。

 そんな4人が担当するテーマは「レトロこみちのノスタルジックな魅力」です。洲本城の麓から、南北およそ350mの区域に「洲本レトロこみち」はあります。ここは城下町として、江戸時代そのままの小さな路地や明治から昭和初期に建造された町屋が今も残るレトロな雰囲気が魅力の場所で、古民家を再生したレストランやカフェ、雑貨店、アンティーク店などが軒を連ねます。
 

 メンバーは洲本市に到着すると、オリエンテーションの後、早速、明治15年創業という古い歴史を持つ老舗陶器屋「なべ秀陶器店」のギャラリー「なべ秀陶器店GARŌ」を訪れました。

「なべ秀陶器店」は本店で和食器を、幸町店では洋食器をメインに扱っています。幸町のセレクトショップではHASAMI、リサラーソン、BIRDS’WORDS に白山陶器などが取り扱われています。
 

 
 店主の祖母の自宅を改装したという歴史を感じる建築の内装や外装にも興味を示す大学生たち。お店では、蔵の中にあったアンティークなものも展示品として公開しています。店主は、「将来的には蔵を解体したスペースを使ってビールやコーヒーを提供したい」と話していました。
 


▲フジイさんは2日目から合流したため、メンバー3人で「なべ秀陶器店GARŌ」に訪問
 
 2日目は、洲本市役所の職員の方も同行してレトロこみちのマップを手に「洲本レトロこみち」を4人で歩きながら取材しました。
 

 4人はまず、ハンドメイド雑貨やお土産品の販売ほか、2階スペースに星形の棚を使って展示したコンバースのコレクションを見ながらお酒や食事を楽しめるカフェ&バー「Starbase」を訪れました。玉ねぎの皮を染めて作ったハンカチや大浜の貝殻を使った小物などを見学し、お店を立ち上げた理由などをお店の人に尋ねると、お店の人が島外から洲本市に移住して来た関西の人であることがわかりました。淡路島や洲本市の魅力に触れ、ここで自分らしい生き方を模索しようと奮闘して来た話を聞き、学生たちも興味津々です。
 

 そして4人は「Starbase」の系列店であり、コンバースのヴィンテージ品を取り扱うショップ「freestars」も訪れ、両店舗のオーナーである店長にも話を聞きました。こちらのお店は70~80年代の昔のコンバースの品揃えが全国規模で見ても豊富な店であるといい、最高額20万円のコンバースも見ることができました。店の充実度に対して、まだまだ集客力が弱く、店長も洲本市の街おこし、観光客の増加に期待を寄せていました。
 

 途中立ち寄った「第八戎丸」は地元の漁師さんが2016年にこのエリアの古民家を改装し、洲本市由良漁港で捕れた魚を新鮮野菜と自家製バンズを使って作るハンバーガーを提供するお店です。店舗に入るとちょうど開店前の準備時間でしたが、お店を切り盛りする杉本さんが特別に時間を取ってくれ、お店のことやこの地域のことについて話をしてくれました。魚を使ったハンバーガーであることから高齢者への評判がよく、お店にはたくさんのお客さんが来店します。杉本さんは「レトロこみち」の将来についても「来て良かったと思ってもらえるレトロこみちを作りたい」と話していました。
 

 その後、洲本中央公民館にて、淡路島最後の映画館「洲本オリオン」の経営に携わりながら、活気を失いつつある地域に元気を取り戻したいと「城下町洲本 レトロなまち歩き」イベントを主催し、現在、城下町洲本再生委員会会長を務める野口純子さんのお話を聞きました。
 

 野口さんは「レトロこみち」のターゲットは30代の女性であるとし、「若者の定住者、関係人口を増やしたい。個々が強いお店を増やし、みんな仲のいい組合、商店街になってほしい」と願いを込めます。またインバウンドの問題、洲本で企画するイベントの話なども自身の体験、アイデアを交えて紹介しました。学生たちに寄り添うように、愛情を持って話す野口さんの姿勢に学生たちも感銘を受けていました。
 

▲テーマ①のメンバーも一緒に野口さんのお話を聞きました

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