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【本町商店街編】関西と関東の大学生が兵庫県洲本市で関係人口創出のためのアイデアを提案

2024.11.13 (水)

洲本市中心部に古くから栄えた本町商店街! テーマ①グループが取材調査

 テーマ①グループは「本町商店街での人々の営み、暮らし、課題」をテーマに、洲本市中心部にあるアーケード商店街を取材しました。メンバーは城西国際大学メディア学部メディア情報学科2年のイトウさん、同志社大学経済学部経済学科3年のハルナさん、佛教大学文学部日本文学科3年のフジワラさんの3名です。

 イトウさんは東京都や神奈川県などの都心部で暮らす中、近年、地方で過疎化、ムラの空洞化などの問題が起き、復興や地方創生が社会の大きなテーマになっている現状に興味を持つようになったと言います。「自分も何かできることはないかと考え、まずは地域の現状を知るために現場に行き、体験することが大切だと思った」と参加のきっかけを振り返ります。

 ハルナさんは祖母の家が過疎地域にあったことなどが地方活性化に興味を持つきっかけになったといい、「地方創生を行いたいという熱意を持った友人を新しく作りたい」という想いもあってこの企画に参加したそうです。
 

▲ハルナさんとイトウさん(左写真)、フジワラさん(右写真)
 
 フジワラさんは「地域の課題を調査したり、課題を解決する方法を何か考えたいと思ったため、参加しました」と今回の企画に参加した理由を明かします。洲本市での活動であることも魅力的に感じたといい、京都での写真展のボランティアスタッフ活動の経験があったことを明かしつつ、「観光地としての強固な基盤を持つ京都以外でこうした活動に挑戦することでより深い学びを得られると思った」と感想を述べています。

 そんな想いを抱く3人は初日、「S BRICK」でそれぞれ対面を果たし、2日目の朝9時には、本町商店街の取材に出発しました。ちなみに3人は自分たちのチーム名を「本町商店街を活性化し隊!」と決めました。

 洲本市は太平洋戦争時、都市部からの疎開による人口増加が起きたそうです。当時、本町商店街のある本町7、8丁目は、食料がなかなか手に入らなかった厳しい時代でも、魚、肉、野菜、かまぼこなどの食料品が全て揃う活気のある商店街だったそうです。その後、時代が変化し、今は都市部への人口流出や、ショッピングモール開業に伴って移転や閉店する店舗が多くなり、後継者の不在問題も相まって、観光客や商店街客が年々減少しています。この取材日も土曜日でありながら、商店街は少し閑散とし、観光客もまばらでした。
 

 
 3人は厳島神社から調査を開始し、商店街にあるお店などを訪ねて、洲本市中心部の生活文化を聞き取る調査を行いました。創業100年近くになる「サガ食品」では、昔は野菜や果物、つくだ煮、総菜、調味料も販売していましたが、今は時代の流れにより野菜、果物のみ販売しているという話を聞くことができました。来客者は、徒歩、自転車で来れる地元の方ばかりで、観光客の来店はなかなか見込めず、店に来るお客さんも年々減っているそうです。しかしお店の人はそんな時代の変化をそのまま受け止めているのか、今後の展望について「今まで通りのままで長く続けられれば」と話してくれたそうです。
 

 
 同じく創業100年近い老舗の「まるみ堂」はお菓子の卸売り、贈答品用のお菓子の店舗販売を経て、今は駄菓子の販売を行っています。来客者は子どもが多く、子ども会などイベント用のお菓子の袋詰めの注文も受けているそうです。小学校からの社会科見学や買い物体験なども受け入れているとお店の人に話を聞くことができました。
 

 
 続いて「喫茶ビエン」を取材しました。1970年創業で、地域に根付いた老舗の喫茶店で、お客さんは地元の人が半分、観光客の人が半分だと教えてもらいました。昔は自転車が通れないくらい商店街にお客さんがいたとお店の人は懐かしそうに昔を振り返っていました。
 

 
 「なべ秀陶器店」ではインタビューも行いました。こちらも 約150年前(明治15年創業)に開業したという老舗です。「当時は活気があって多くのお客さんがいた」といい、「現在6代目の店主がお店を継いでいます。お店に駐車場があるおかげで人が多く集まってくれます。専門店だと島外からわざわざご来店いただけたり、プレゼント用に遠方から買いに来てくれるお客さんもいます。」と専門店である利点や、お店の現状などを話してもらいました。

 アンティーク着物とレンタルのお店「喜MONOフタツキ」でもお店の人にインタビューを行いました。「喜MONOフタツキ」の喜田さんは商店街のハロウィンイベントや盆踊りの企画をしている方で、本町ガーデンで何かできないかと日々いろんなアイディアを練っているそうです。二人は喜田さんに自分たちの意見も交え、アイディア交換を行うとともに、お店を通りすがった地域の復興支援をしている人たちとも話をしました。お客さんが楽しむという視点だけでなく、自分たちが楽しむという視点が大切だと気づかされたといいます。
 

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