豪田ヨシオ部は社会貢献を部活と呼びます

被災者の方々との出会い

震災から7年、「あの時・今・これから」について考える おちゃっぺ会レポート

早稲田大学3年 ぺき

2018.03.11 (日)

 こんにちは! 豪田ヨシオ部インターン、早稲田大学3年のぺきです。
 2月25日(日)、東日本大震災の影響で東京に避難されている方々の交流の場“おちゃっぺ会”を、文京区内のお寺で開催しました。おちゃっぺ会は東日本大震災の避難者・被災者支援活動として社会福祉法人・文京区社会福祉協議会によって2011年から始まったイベント。昨年まで定期的に開催されていたのですが、避難されている方々の中で身の振り方が決まった方も増えて参加者が減少したこともあり、おちゃっぺ会は休止した状態になっていました。
 
 豪田ヨシオ部は、2014年5月に“おちゃっぺ会”でウクレレ教室を開催したことをキッカケに、時々お邪魔させていただいていたため、このイベントには特別な思い入れがありました。(過去の会はコチラ→http://godabu.jp/report/206)そこで、この度、年に一度の同窓会を兼ねた交流の場として、文京区社会福祉協議会と豪田ヨシオ部がおちゃっぺ会を共催し、会を復活させることになりました。
 
 「おちゃっぺ」とは福島県の方言で“おしゃべり”のこと。イベント当日は福島県から避難されている方々5名、学生13名、ボランティアスタッフ8名、文京区社会福祉協議会の職員の方々3名が集まり、和気あいあいとした和やかな雰囲気に包まれました。メディアではなかなか取り上げられない被災された方々の東京での暮らしや現在の率直な想いをお聞きし、私たち学生に何が出来るのか、自分たちなりに考えたことを含め、イベント当日の様子をレポートします。
 

居住率1.9%の地域も 福島県で今、何が起こっているの?

 皆さんに質問です。今現在、東日本大震災の影響で東京に避難されている方々は何人くらいだと思いますか? 東京都総務局復興支援対策部の発表によると、平成30年2月13日時点で東京都への避難者数は5031人、そのうち岩手県・宮城県から避難されている方々がそれぞれ227人、636人であるのに対し、福島県から避難されている方々は4067人にのぼり、東京都への避難者全体の80%以上を占めています。
 他県と比較しても、県外へ多くの人が避難している福島県。震災から7年が経過した今、被災した現地はどのような状況に置かれているのでしょうか?
 
 山脈の尾根を境界に浜通り、中通り、会津地方の3地域に分かれる福島県。福島第一原子力発電所が立地する浜通りの大熊町を中心に、現在も12の市町村が、放射線の影響で避難地域として指定されています。
 

太平洋側から浜通り、中通り、会津地方。3地域がそれぞれ異なる地域性を持っているのも福島県の大きな特徴 出典▲「福島地方気象台」気象庁(http://www.jma-net.go.jp/fukushima/alert/alert.html
 
                 
放射線の年間積算線量(1年間に受ける放射線の総量)によって12の避難地域は3段階のレベルに分けられている 
出典▲「避難指示区域の状況」福島県ホームページ
http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/list271-840.html

 
 特に福島県の場合は、子どもを持つ親が放射線の影響による健康への不安を考慮して県外定住を選択するケースが多く、震災以降、働き盛りの生産年齢人口(15歳~64歳)やその子どもにあたる年少人口(0歳~14歳)が大きく減少しています。その結果、地域コミュニティが崩壊し、「帰りたい」という気持ちを持っていながらも故郷への帰還を諦めざるを得ない方々が少なくありません。自治体への調査によると、2017年春に避難解除され、帰還困難区域が残る浪江町は、同年7月の時点で解除地域の居住率が1.9%に留まっていたようです。(参考:福島民友 2017年9月8日
http://www.minyu-net.com/news/sinsai/serial/0606/01/FM20170908-202447.php
 
 年月が経つにつれ、除染作業や宅地整備が完了した地域も増えてきましたが、だからと言って地元で震災前と同じように暮らせる保障はありません。“居住率1.9%”というデータは、今も尚、放射線の恐怖、コミュニティの崩壊などたくさんの問題が存在していることを物語っているのではないでしょうか。
 

震災が発生した平成23年以降、若い世代の人口減少傾向が一層強まっている 
出典▲「震災以降の社会増減(転入と転出)の特徴」福島県ホームページ
(http://www.pref.fukushima.lg.jp/site/portal/jinko-01.html)

 
 原発の問題はもちろん、様々な事情から東京での暮らしを続けている方々。避難者の方々はどのような想いを胸に、日々の生活を送っているのでしょうか? 次のページでは、今回のおちゃっぺ会に参加してくださった5名の避難者の方々が語ってくださった現在の暮らしや、今、感じている率直な想いに焦点を当て、イベントの様子をレポートしましょう。

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