豪田ヨシオ部は社会貢献を部活と呼びます

Vol.9 福島のみなさんと ウクレレで「おちゃっぺ会」!

2014.06.16 (月)

「♪上を向ぅいてぇ歩こぉぉよ、涙がこぼれぇなぁいよぉぉに♪」

 

 

「ちょっと、ちょっと、豪田さん、いつまで歌ってるんすか」

 

 
「しかも、かんじんのウクレレはテキトーに弾いてるし……クックッ(笑)」

 
「なに言ってんだ西園寺、さっきガズ先生も言ってただろ? ウクレレは楽しむための道具なんだ。音が合ってるか合ってないかは二の次でいいんだ」

 

 

「合わなすぎって気もしますけどねえ(笑)」

 

 

5月24日の土曜日、豪田ヨシオ部は文京区本駒込にある光源寺さんに出没しました。3人の会話でもわかるとおり、今回の部活ではウクレレが大活躍したんです。「ガズ先生」とは、この日開催した「初めての人のためのウクレレ教室」の先生のこと。約30人の受講生は生まれて初めてウクレレを手にした人ばかりでしたが、1時間弱のレッスン後、なんとか皆でハッピーバースデーを弾けちゃうくらいになりました。

 

「と・に・か・く、お行儀よくしてください。今回私たちは文京区社会福祉協議会さんのイベントにゲスト参加させていただいている身なんです。しかもここは由緒あるお寺なんだし(プリプリ)」

 

 

 

「そういうところがまだまだ甘いな西園寺。いいか? このイベントは『おちゃっぺ会』だぞ。楽しく『おちゃっぺ』しないとダメだろが」

 

 

 

「ヘリクツです、豪田さん(苦笑)」

 

 

 

2011年に発生した東日本大震災。その避難者・被災者支援活動として社会福祉法人・文京区社会福祉協議会が隔月ペースで開催しているのが「おちゃっぺ会」です。「おちゃっぺ」とは福島県の方言で「おしゃべり」のこと。震災で東京への避難を余儀なくされたかたがたが中心になって集まり、皆で楽しい時間をすごすのが主旨になっています。古来から困っている人のために境内のスペースを開放してきた光源寺さんの厚意もあって、広間でお昼を食べながら語り合う形で続いてきました。2011年当初は数名程度だった参加者も、4年目を迎えた今では毎回数十名が集うイベントになったのです。今回、豪田ヨシオ部はそこにコラボさせてもらったというわけです。豪田ヨシオ部としては、今までの「おちゃっぺ会」にはなかった「何か」で、参加する皆さんに元気をお届けしたいと考えていたのですが、この願いに楽器製造販売の企業・キワヤ商会さんが賛同してくれて実現したコラボレーション部活でした。

 

 

キワヤ商会は約100年の歴史を持つ老舗の楽器メーカー。とりわけ1955年に製造を開始した国産ウクレレの「フェイマス」は、世界中の愛好者から高い評価を獲得し、世界3大ウクレレ・ブランドの1つといわれるほど。しかも、「音楽の楽しさを手軽に味わえるウクレレの魅力をもっともっと多くの人に知ってもらいたい」という熱意から、これまでにも全国各地で無料ウクレレ体験イベントなどを独自開催してきたのです。では、どうやってこんな心強いパートナーとのコラボが実現したかというと……今回もまた豪田の「思いつき」からでした。

 

「いつもいつも、ただの思いつきでしかないのに、結局成功しちゃうあたりは、尊敬してますよ(渋々)」

 

 

「ん? オレ、ほめられてるんだよな?」

 

 

「たぶんそうです(笑)」

 

 

「だろ! ガハハハ」

 

 

「キワヤ商会の原社長と、ガズ先生のおかげで実現したんだから、豪田さんにそこまで高笑いされる筋合いはないですけどね(キッ!)」

 

数ヵ月前のことです。いつも飲みに行く店でたまたまウクレレの面白さを聞かされた豪田は、マイ・ウクレレを購入して演奏の真似事を始めました。そうして個人的にハマっていくうちにガズ先生とも出会い、さらにキワヤ商会という下町浅草の楽器屋さんが実は世界的なウクレレ・メーカーだという情報を得ると、いつもの図々しさで原京子社長ともつながっちゃった……という成り行きでした。

 

原さんが聞かせてくれた「楽器って音で人と人をつなぐ道具でしょ。それを提供している、というのが私たちの誇りなの」というセリフと、ガズさんの「音楽に上手か下手かなんて関係ない。楽しんだ者勝ち。ウクレレほどその理屈にピッタリな楽器はない」という持論。この2つを、豪田がさも自分の話のように偉そうにあちこちで語っていたところ、「ゴミ拾い甲子園」で知り合った学生から「おちゃっぺ会」の存在を聞き、「そうだ!よし!おちゃっぺでウクレレ!ウクレレでおちゃっぺだあ!」と思いついちゃったのでした。

 

黒柴&西園寺はといえば「はいはい、始まりました、いつもの思いつきと思い込み」と、当初は思っていたのですが、キワヤ商会の原社長も、先生のガズさんも、そして文京区社会福祉協議会の皆さんも、「面白いじゃないですか、やりましょう!」と乗ってくれて、あれよあれよという間に実現したのです。

 

 

「僕は今回初めて福島県から避難を余儀なくされているかたとお話したんですけど、ちょっと驚きました。皆さん強いし、明るいし」

 

 

「さっき文京区社会福祉協議会のかたが教えてくれたんだけど、家のこととか、仕事のこととか、家族との生活のこととか、抱えている現実の問題は様々あって、しかも過酷だから、皆が皆、いつも手放しでわいわいやれる気分ではないらしいの。それでもこうして、ここで仲間と顔を合わせて『おちゃっぺ』することで、心を少しずつ開放できる人が増えていったみたい」

 

 

「実際の問題の解決には直接つながらなくても、おしゃべりする時間や、笑える時間があったら、人は強くなれるってことなのかな」

 

 

「私たちだったらどうなんだろうね。」

 

 

「うん、『何かをしてあげる』だなんて、おこがましい気持ちだよね。皆さん笑顔で僕らに接してくれるし、特別な話題について話し込んだわけでもないのに、なんだか生きていく上でとっても大切なものをくれたような気がします。」

 

 

「豪田さんは、今日もいつもの通りガハガハ言って笑ってばかりいるけど、あの人、3年前から東北の復興ボランティアに定期的に参加してるじゃない? 『よく続きますね、偉いですね』って前に話しかけことがあるの。そしたら『なに言ってんだ。楽しいから行くだけだ。えらいのはオレみたいなバカをいつも大歓迎してくれるお婆ちゃんやお爺ちゃんたちだ』って。照れ隠しでそう言っているのかと思ってたけど、違ってたみたいだね」

 

そんな若い二人の会話が聞こえたみたいで、自社のウクレレ30本を届けに来ただけでなく、自らウクレレ教室に参加していたKIWAYAの原社長が言いました。

 


※一番右がキワヤ商会 原社長

「ウクレレってアルファ波を出す癒しの楽器なんです。それが私たちの自慢だったりするんだけど、こうしてイベントで皆さんに弾いてもらって、皆さんに笑顔を浮かべてもらうたびに、私も思うんです。素敵な笑顔をありがとう、って。こんな風に喜んでくれるんだから、頑張ってウクレレ作らなきゃな、って」

 

 

「アルファ波? そうかあ、だからウクレレにハマる人が増えてるのかもしれませんね。さなちゃんも、教室の間じゅう、ずっと笑ってウクレレを聞いていたし。ウクレレってすごい

 

 

「さなちゃんって、この1月に生まれたばかりのあの赤ちゃん? そういえば、あんなに皆でウクレレ鳴らしたり、歌ったりしていたのに、全然泣かなかったね」

 

 

「さなちゃんのお母さんは『この子はお腹の中にいる頃から、おちゃっぺ会のにぎやかさを聞いていたから慣れているんですよ』って言っていたけど、表情を見たらわかるよ。間違いなく、さなちゃんはウクレレを聞いてニッコリしてた」

 

 

「キワヤ商会は祖父が作った会社だし、父も2代目社長だったから、今の私は後を継いだ形なんだけど、最初からそうすることを決めていたわけじゃないの。実は昔、イベントの手伝いをした時に今日のさなちゃんみたいに幸せそうに笑う子どもたちを見て、音楽っていいなあ、ウクレレっていいなあ、って気がついて。そうか、楽器ってこうやって笑顔を作って、人と人とをつなぐんだ、って気がついて。それで後を継ごうと決めたんです」

 

すると今度は、3人のおしゃべりに浦田愛さんも合流します。浦田さんは文京区社会福祉協議会のメンバーで「おちゃっぺ会」の推進役を務めてきた人。

 

 

 

「今日は本当にありがとうございました。皆さん、いつにもまして楽しそうにしてくれていて、私まで嬉しくなりました。今までめったに自分から『おちゃっぺ』しないお爺ちゃんまでニコニコしていたのを見てビックリしちゃったし」

 

 

「えー、ほんとに?……ジィ〜ン」

 

 

「あ、あの、次のおちゃっぺ会っていつでしたっけ? 7月でしたっけ? 僕、また来てもいいですか?

 

 

「もちろん! 次回は流しソーメンをやろう!って、さっき決めちゃったんです、なんか勢いで(笑)。ほんとにできるかどうかわからないし、お寺さんの境内で流しソーメンなんかやっていいのか、まだ和尚さんにも聞いていないんだけど(笑)、とにかく来てください、歓迎します。実はね、黒柴さんのように自主的に参加してくださるかたが、会を重ねるごとに増えているんです」

 

 

「あ、聞きました。みんなのご飯の用意のお手伝いをしてるかたも、写真を撮っているカメラマンのかたも、今あそこでヨガを教えている先生も、みんな東京の人なんですって6」

 

 

「そうなんです。みんな、みんな、おちゃっぺ会のメンバーに会いたくてきてくれるようになったんです」

 

 

「♪好きよぉ〜、あなたぁ〜、今でもぉぉ今でもぉぉ♪

 

 

「……いい話してたのに……演歌かよ(泣笑)」

 

 

 

「豪田さんはいつものこととして……ガズ先生まで……はぁ、、、」

 

 

「いいじゃないですか(笑)。ウクレレは演歌にだって合うんです!」

 

 

「うん、うん、いいと思う(笑)」

※ガズ先生と豪田部長
「え?!」と顔を見合わす黒柴と西園寺。案外「わかってない」のは豪田じゃなくて自分たちなのかも、と思った2人なのでした。そうそう。カッコつけてないで、ごちゃごちゃ理屈ばかり並べてないで、みんなで「おちゃっぺ」して、楽しんで、元気を分け合う。それが大事なんですよね。

 

さてさて、こうしてようやく始動した2014年度の豪田ヨシオ部。次回の部活も決まっていますよ。昨年、大好評だったゴミ拾い甲子園の第2回が6月に開催予定! もちろん参加は個人でも、企業でも、NPOでも自由です。詳しい情報は逐次お知らせしますから、お楽しみに!

企業部員:キワヤ商会 http://www.kiwaya.com/
NPO部員:文京区社会福祉凝議会 http://www.bunsyakyo.or.jp/
ウクレレの先生:久保田”ガズ”誠 http://makogazz.wix.com/gazzlele

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