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産廃場建設計画で絶滅危惧種「ミゾゴイ」に危機

2017.08.25 (金)

 
 22日、WWF(世界自然保護基金)ジャパンは、日本自然保護協会、日本野鳥の会と共に、谷本正憲石川県知事あてに、同県輪島市門前町大釜に計画されている産業廃棄物処理場建設事業(門前クリーンパーク建設事業)の許可を見合わせるよう要請する意見書を提出した。
 
 門前クリーンパークが建設される予定地には、現地調査の結果、国際的な希少鳥類であるミゾゴイをはじめ、サンコウチョウ、ハチクマ、ミサゴ、サシバの鳥類5種類が確認されている。事業計画に違法性はないものの、WWFはこの事業が地域の自然と希少種に及ぼす影響を懸念しているため、意見書を提出したという。
 

能登富士の裏側、赤線のエリアが谷ごと開発される。
 
 ひとたび、産業廃棄物処理場が建設されれば、これらの種は生息地を失うことになる。なかでもミゾゴイは、繁殖地が世界でもほぼ日本の山林に限定される、固有種に準じた渡り鳥で、ICUN(国際自然保護連合)のレッドリストで「EN(絶滅危惧種)」に指定されている国際的な希少種である。
 
 本事業が計画されている地区は、ケヤキ、スダジイ、ホオノキなどの広葉樹の巨木に覆われた湿潤な谷地で、ミゾゴイの生息・繁殖には不可欠な環境となっている。

WWF(世界自然保護基金)

https://www.wwf.or.jp

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