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NGOイベント取材報告

難民キャンプの図書館には人生を変える力がある!

早稲田大学3年生 ぺき

2017.11.09 (木)

難民キャンプの図書館は世界を知る窓。平和のメッセージも!

 
 シャンティ国際ボランティア会が目指す姿(ヴィジョン)は、「人々の考える力、創造する力を支え、共に社会や生活の問題を解決していく」こと。カンボジア、ラオス、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプ、アフガニスタン、ミャンマー、ネパール、タイの7つの地域で、図書館活動や学校建設など子ども達の教育支援活動を行っています。

 今回のイベントは、シャンティ国際ボランティア会、ミャンマー(ビルマ)難民事業事務所所長代行のジラポーン・ラウィルンさん(愛称セイラーさん)と、プロジェクトマネージャーの菊池礼乃(あやの)さんによる活動報告。気づきや感動がたくさんありました。

 9カ所のミャンマー(ビルマ)難民キャンプのうち、シャンティ国際ボランティア会は7カ所のキャンプで21館のコミュニティ図書館の活動を2001年から開始。年間延べ40万人が利用し、新聞・雑誌を含め1館当たり1万冊を超える蔵書があるそうです。
 


▲カレン族の衣装を着て、難民キャンプの図書館活動について話すセイラーさん(中央)と菊池さん(右)。
 
 難民キャンプンの図書館には主に3つの役割があります。まず、「外の世界を知る唯一の手段」。キャンプの多くは、タイ・ミャンマー国境沿いの深い山の中にあり、携帯電話の電波は届かず、インターネットのアクセスが難しい地域がたくさんあるからです。
 2つ目は「社会との関わりの提供」。難民キャンプは限られた社会ですが、図書館は様々な人達が集い、コミュニケーションが取れる場でもあるのです。
 3つ目は「平和へのメッセージを伝える」こと。菊池さんは、「これが非常に重要」と強調していました。紛争や人権侵害を受けてミャンマーから逃れてきた難民には、他者への憎しみや不信を抱いている人も少なくありません。難民キャンプに図書館が誕生する前、「将来の夢は兵士になって戦うこと」と話す少年もいたとセイラーさんは振り返ります。図書館にある様々なテーマの本の中には、平和に関わるメッセージもあり、子ども達には読み聞かせの活動、大人達には安心して過ごす場を図書館は提供しているのです。
 難民キャンプで暮らす少数民族の人達を一堂に集め、伝統文化を披露する機会も図書館は設けているそうです。自分達のアイディンティを披露することは、自分達の文化を大切にするとともに、他民族の文化も尊重し理解することにつながると、菊池さんは強調。「伝統文化の維持に加えて、他者、他民族と共に生きていく平和のメッセージを図書館は伝えることができる」と話していました。

 ミャンマー(ビルマ)難民キャンプには、幼稚園、小・中学校、高校、そして短大のような高等教育学校があり、障害を持つ子ども達が通う特別支援学校もあります。
 難民キャンプ設立から33年。キャンプで生まれ育った人が3割ほどを占め、多くの若い世代がミャンマーを祖国と思えないようだと菊池さん達は話します。1ページ目で触れたように、第三国定住の道が非常に難しくなり、ミャンマーへの帰還にも不安が残る中、難民キャンプがある限り居続けたいと考える人達も少なくないようです。

 私がもし難民キャンプの中で生まれ育ち、教育を受ける機会があっても将来の夢が描けない、展望がなかなか開けないとしたら、それはとても辛い、悲しい…。そう思ってお話を聞いていたところ、難民キャンプの図書館活動により、未来を拓いた2人の例を菊池さんとセイラーさんが話してくれました。次のページで紹介します。
 

▲約30名の会場は満席。仕事帰りの社会人が多かったようです。

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