豪田部とは

大学生へ

“第4回 大学対校! ゴミ拾い甲子園”。ついに累計参加者数500名超え!

2015.07.01 (水)

 
企画から運営まで大学生の力で
恒例のゴミ拾い甲子園も第4回

連続出場中の「あの大学」がついに悲願の初優勝!
大学ごちゃまぜ川柳コンテストも盛り上がり、たくさんの気づきがありました!!

 

埼玉県の奥秩父から東京湾に流れる荒川の河川敷を舞台に、2013年にスタートした「大学対校ゴミ拾い甲子園」も、6月14日(日)の開催でついに4回目を迎えました。
第1回 は2013年 12月1日に東京都葛飾区四ツ木橋付近で。
第2回は2014年 6月29日に同じく葛飾区四ツ木橋付近で。
第3回は2014年 12月14日に足立区西新井橋緑地公園野球場付近で。
これまでも多くのことに気づき、成果を収めて大成功。今回はこれまでよりも下流の江戸川区葛西橋付近を会場に、出場大学12校、参加人数180名以上もの大学生が集まりました。ついに累計の参加者数が500名を超えたのです。

 


朝方に激しく降った雨も午前9時頃には上がり、13時までに会場に参加者全員集合!

 

 


「おお、天は我らに味方した。オレの日ごろの行ないが良いからだな」

 

 

 


「ナニ寝ぼけたこと言ってるんですか!」

 

 

 

「この“部活”を企画から運営まで仕切っているインターン生と、大学生ボランティアの皆さんの行ないが良いからですよ」

 

 

そう、豪田ヨシオ部では大学生のインターンを受け入れ、今年も新たに4名の男女ニューフェイスが加わったのです。まさに、大学生による大学生のための「ゴミ拾い甲子園」。

 

 

 

「はじめて私たち4名が深く関わった企画なので、ちょっぴり不安もありますが、楽しみながら多くのことに気づいていきたいと思います!!」

 

 

 

「こんなにたくさんの大学生が集まって感激! 最寄駅から会場までの道案内を買って出てくれた大学生にも感謝です

 

 

 

「しっかりしてるじゃないインターン生」

 

 

 

 

「みんなでギリギリまで準備に頑張ってましたからねー」

 

 

 

「……今回はこれまでよりもさらに下流の河原なんです。それがどういう意味を持つのか、知らないでしょ? 知りませんよねえ! それはね、えーとね……」

 

 

 

豪田は会場に着くと、相変わらずの調子で何やら熱弁をふるっています。情報サイトNicheee!さんが取材に来てくれたのです。
それを笑顔で見守る伊藤さん。伊藤さんの所属されている特定非営利活動法人・荒川クリーンエイド・フォーラムさんは第1回から今までゴミ拾い甲子園を全面バックアップしてくれていて、伊藤さん達には豪田ヨシオ部一同、大変お世話になっているのです。

 

 

 

「実は私たちのところにも取材が増えているんです。もちろんこの活動を20年続けてきて、目に見えるデータを残してきたから注目してもらえるんだ、という自負はあります。でも、やっぱりこうして若い人たちが定期的に大人数集まってゴミ拾いをして、という現象はまだなかなか例がないですね」

 

 

 

会場の河原には人の背丈よりも高いような葦(よし)や葦(あし)が生い茂り、オオヨシキリなど鳥のさえずりが。海に近いせいか、カニもたくさん見かけます。

 

「一見のどかな光景が広がっていますけど、葦や葦の根元には細かいゴミがいっぱい隠れていてびっくりしました」

 

 
「上流から川の流れに乗って運ばれてきたゴミは、その過程で削られたりして、やっぱり小さくなるんですよね。小さくなったゴミは生き物たちに誤飲されやすくなります。そういうゴミを河原に住んでいる生き物が口にしたりすれば、当然、影響は出るわけです」

 

 

 

「カニなんかにも?」

 

 

 

 

「そりゃあそうです。川や海に棲む魚や他の生物にも影響は出るし、人間にだって危険が及んだりもします」

 

 

 

 

「なるほど。今回のような河口近くのゴミを拾うことは、海に流れ出てしまうゴミを食い止めることにもなるんですね」

 

 

 

 

「よく気がつきましたね」

 

 

 

「ここは最寄駅から徒歩20分以上かかるし、あまりゴミ拾いがされていなかったのかもしれませんね」

 

 

 

 

「その通りなんです。駅からの距離の関係で、家族連れや会社グループのゴミ拾いを開催する機会がこれまで少なくて。豪田ヨシオ部のような若い力は本当に重要! 今日はとても意義のある大会です」

 

 

そんな会話をしながらも、大会はスムーズに進行していきます。各チームはゴミの種類を分別して記録していきながら、燃やすゴミは赤いマークのゴミ袋、ペットボトルは緑のマークのゴミ袋、というように拾ったゴミを収めています。 ゴミの集積場所はほんの1時間足らずの内にゴミ袋の山となりました。赤い袋、緑の袋、青い袋、そして数々の粗大ゴミ。自転車まるごと1台とか、プロパンガスのボンベとおぼしきサビついた大きなかたまりとか、クーラーボックスや釣り竿、ポットやタイヤやヘルメットなどなど。

 

 

こうして、大学生参加者たちは今回も大きな成果を上げたわけですが、優勝者決定のための集計作業の時間を利用して、川柳コンテストをやることにしたんです。このアイデアを出したのは、インターン生の皆。初の試みでしたが、やってみたら意外なくらい盛り上がったのでした。もちろん川柳のテーマはゴミ拾いやエコ活動について。ゴミ拾いは大学対校で行ないましたが、川柳コンテストは、あえて大学ごちゃまぜのチームに組み直してトライしてもらいました。「せっかく同じ志を持つ人たちが集まるんだから、大学やサークルの垣根を越えて交流もしたい」という希望が、第3回までのアンケートで多かったのです。

 

「えーと、僕らは川の身になった気分でこの川柳を作りました。 『捨てないで 川の涙は 大洪水』」

 

 

 

「おおお、うまい! いいじゃん、いいじゃん」

 

 

 

「ほんとですね。レベル高い(笑)」

 

 

 

こうして、勝ち抜き戦形式で各チームが川柳を発表し、皆の拍手の数で勝ち残りを決めていきました。「僕らはカニ目線で作りました。『人間が カニの住み家を 荒らしてる』」

 

 

「私も同感!」

 

 

 

「人間と生き物が共生できる環境にしたい」

 

 

 

この川柳コンテストで優勝したチームの作品は、「ゴミ捨てる キミのハートに 燃える赤」でした。皆の拍手で決定したものの、きょとんとしている豪田。意味がわからなかったようです。

 

 

「ねえ、『燃える赤』って何のこと?」

 

 
「燃やすゴミの袋が赤じゃないですか。だから『燃える赤』なんです」

 

 

 
「あああ!!なるほどね! そういう意味だったんだぞ、西園寺!」

 

 

 

 

「そんなこと教えてもらわなくてもわかってましたよ!

 

 

 

こうして、荒川の河原での1日も暮れていきました。最後はいよいよ各チームの成績発表です。実は2連覇中だったディフェンディング・チャンピオンの武蔵野大学さんは、今回ほかのイベントに参加することになり、代表の方が1名駆けつけてくれましたが、チームとしては残念ながら不参加でした。 強敵の不在は、常連出場大学チームにとってはチャンスです。もちろん、初参加の大学にも「初出場にして初優勝」というチャンスがあります。回を重ねるごとに、本当にスポーツの大会みたいな競争心理が、いい意味で高まってきました。さぁ、結果発表です。

 

 

 

「優勝は……帝京大学です!

 

 

今まではなかったような、「うおー」という大きな歓声とガッツポーズが帝京大学チームの輪の中で広がりました。これまた、スポーツの大会のようですが、それもそのはず、第2回の時から、他大学を圧倒する人数で参加してきたのが帝京大学と東洋大学だったわけで、まさに「悲願の優勝」だったのです。対照的に悔しさをにじませていたのは東洋大学の皆さん。そんな様子を見て、西園寺はなぜか盛り上がり始めました。

 

 

 

「これよ、これなのよ。ライバル誕生よ。第5回の東洋大学はきっと今まで以上に燃えて出場してくれるわ(めらめら)。そしてきっと、次は3連覇を達成できなかった武蔵野大学も本気で来るわ(めらめら)」

 

 

 

「西園寺さん、意外にスポーツ根性もの路線だったんだね(苦笑)」

 

 

 

一方、豪田は帝京大学チームに駆け寄り、ハイタッチ。

 

 
「やったじゃん、帝京大! 今まで頑張ってきたかいがあったな」

 

 

 
「はい!今日はマジで勝ちに行きましたよ!

 

 

 

 

「ずっと出場してきたんだもんな、勝ち方もつかんできているよな」

 

 

 

 

「そりゃあ、もう!まかせてくださいよ!」

 

 

 

豪田の声掛けは続きます。

 

 

 

「おーい そこのきみ! 今日のゴミ拾い甲子園でなにか気づいたこと、あるか? 」

 

 

 

 

「あります。これまでの大会より全体的にゴミが細かくなってましたね。ビンや注射器などもたくさんあって、このまま海へ流れてしまったら大変だなぁと思いました。ゴミをなるべく出さない生活を心がけるのはもちろん、周りの人にも働きかけるつもりです」

 

 

 

 

「そうだよそれそれ! よくそれに気づいたな! 感動的だなぁ」

 

 

 

 

「知らなかったことを知る→わかる→考える→変えるというサイクルを繰り返すのは面白いですよね」

 

そんなやりとりをして、第4回大学対校!ゴミ拾い甲子園は幕を下ろしました。

 

そして、豪田ヨシオ部の反省会。

 

 

「みんな今日は本当にお疲れ様!! 最高のゴミ拾い甲子園だったな!」

 

 

 

 

「お疲れ様です。楽しいのはもちろん、とても意義があったわ」

 

 

 

 

「参加した200名近くの大学生と豪田ヨシオ部インターン生の力のお陰ですね」

 

 

 

 

「最高にアツくなれました! 想定外の事態が起きるのもこういう“部活”ではつきもの。リスクヘッジをしっかりして、次はもっと質の高いゴミ拾い甲子園にしてみせます!!」

 

 

 
「おお、アツい! さすが俺の血を引いてるだけあるな!」

 

 

 

 

「いや、引いてないから(バシッ)」

 

 

 

 

「イテテ! 西園寺ひどい、軽い冗談だから!」

 

 

 

 

「はい(真顔)」

 

 

 

 

「これからのゴミ拾い甲子園、ますます楽しみですね」

 

 

 

 

「これからもたくさんの人に参加してもらって、大学生の力で最高の社会貢献をしていきましょう!!」

次回の「大学対校!ゴミ拾い甲子園」は今年の晩秋~冬に開催を予定しています。まだ出場したことがない大学の皆さんもぜひ参加してくださいね。実は今回、卒業したインターン生OBも参加しました。社会人の皆さんも、冬でもアツい大学生のパワーを見に来てください。企業チームの参戦も大歓迎です!
 

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