大学対校！ゴミ拾い甲子園

初開催に胸踊らせ参加！　新潟県内の大学生たちが海洋プラごみ問題を考える「大学対校！ゴミ拾い甲子園in新潟県」！　

2021.11.30 (火)

海外からの漂着物や漁具が目立つ海岸

　晴天の中、開会式が始まり、記念すべき第一回大会の選手宣誓は、敬和学園大学3年生の学生が担当。「私たち新潟県の大学生一同は、『大学対校！ゴミ拾い甲子園』を通じて、プラスチックごみなどの海洋流出を少しでも防止するため、安心・安全にゴミ拾いをすることを誓います！」と力強く宣誓しました。

　開会式ではルールや注意点などを確認し、早速「大学対校！ゴミ拾い甲子園 in新潟県」がスタート！　まずは作戦を考え始めるチーム、とにかく近くのゴミを拾い始めるチーム、遠くのエリアに走るチームなど様々でした。

　長年、河川敷で開催してきた同大会ですが、河川に見られるゴミと大きく違う点が、海外から漂着するゴミの存在です。日本海に面する越前浜海水浴場には、主に韓国や中国から飲料水のペットボトルゴミなどが漂着しており、製品表記などを確認して、「なんだろう？韓国のゴミだ!!」とチームメイトに見せている学生もいました。新潟県庁の職員さんによると、韓国、中国、ロシアなどのゴミが海外に漂着することが多いそうで、対岸に見えた佐渡島ではもっと多くの海外製ゴミが見つかるそうです。

▲ハングル文字と中国語で表記されている製品

　海外ゴミは珍しいので目立ちますが、日本製のペットボトルや、菓子や食品の包装などももちろん多かったです。新潟の海岸に漂着したゴミのように、日本国内のゴミもどこか異国の地で迷惑をかけているということは忘れないようにしたいですね。

　また、他に海岸ならではのゴミとして目立ったのが、浮きや縄、網などの漁具です。これらのゴミは海に流出、または廃棄した漁具などが漂着したものです。漁具が密集していたエリアの清掃をしていた敬和学園の学生たちは、「漁具の多さに驚きました。魚を捕る人達が魚を虐めてるのはどうしてなんだろうと心が痛くなりました」と悲しむ声もありました。実は海岸にある漁具のゴミはこれでも一部で、多くは「ゴースト・ギア（漁具の幽霊）」と呼ばれ海中に漂い、海洋生物を傷つけるだけではなく、プラスチック製品は劣化し、マイクロプラスチックとして海中に漂ってしまうということで、各国で対策に向けた取り組みが進んでいます。