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NGOイベント取材報告

難民キャンプの図書館には人生を変える力がある!

早稲田大学3年生 ぺき

2017.11.09 (木)

どんなことも恐れず挑戦し、見聞を広め考える糧に。


▲2011年から難民キャンプで活動する菊池礼乃さん。

 
 難民キャンプの図書館には、まだまだ本が足りないとセイラーさん達は話します。そもそも少数民族の言語で出版される本も少ないのです。そこで、シャンティ国際ボランティア会は、日本で出版されている絵本に現地語の翻訳シールを貼って贈る「絵本を届ける運動」も続けています。今回のイベントの最後に、30人ほどの参加者の皆さんが翻訳シールを貼る体験をしていました。仕事帰りの社会人の方が多かったようです。

 イベント後、私はセイラーさん、菊池さんにインタビューをさせていただきました。
 タイで暮らすセイラーさんは、同じ少数民族・カレン族の人達がミャンマーから逃れてきて混乱した状況の中で、難民キャンプの教育支援が足りないことを知りました。そこでボランティアの教師として活動した後、シャンティ国際ボランティア会が始めた図書館活動に加わり、今まで16年以上働いています。年に1、2度ほど現地のことを日本で話す機会があり、和食が大好きだと言います。
 セイラーさん自身、幼い頃に教育を受けることに苦労したそうです。「ミャンマーの情勢はニュースでご存知と思いますが、アウンサンスーチーさん主導の政権になっても、なかなか安定しません」。ロヒンギャ難民危機が国際的な問題になっています。「でも、子ども達の教育の必要性に、“待った”はないのです」とセイラーさん。難民キャンプで暮らす人々の「帰還」の動きが加速した時には、ミャンマー側での教育のニーズも増えることが考えられます。そこでセイラーさん達は、難民キャンプだけではない活動計画を話し始めているそうです。
 

▲16年以上難民キャンプで活動するセイラーさん。
 
 菊池礼乃さんは大学卒業後に3年ほど日本で働いた後、国際協力の道へ進みたいと考え留学。国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)でインターンの経験を経て、2011年からシャンティ国際ボランティア会へ入り、難民キャンプで活動を続けています。
 ミャンマー(ビルマ)難民キャンプの中の国際支援が減少し、不安やストレスを抱える難民が増えている状況で「私ができることは限られていると胸が苦しくなる時もあります」と菊池さんは話しますが、活動を続けて欲しいという声に応え、多くの人を励ましていくことが第一と考えていることを、菊池さんの笑顔の中に感じました。 
 国際NGOで働きたいと考える大学生にアドバイスをお願いしたところ、「何も怖がらないで挑戦してほしいと思います」。夏休みなどに難民キャンプの菊池さんのもとを訪ねて来る大学生もいて、「その行動力に私も励まされますし、私の話を聞いて将来やりたいことがさらに明確になったという人もいます」。
 私もこの夏休み、インドへ短期留学しました。菊池さんが言うように、日本から外に出ると、様々な人種、民族、文化、宗教に触れ、自分の価値観が揉まれていくように実感しています。「海外に出るだけでなく、身の回りでできることを何でも恐れずに、様々なことにチャレンジし、見聞を広めてほしいと思います」と菊池さん。実は昨年出産され、働きながら子育てもされています。
 

▲日本で出版された絵本に現地語の翻訳シールを貼る体験。

 今回のイベントを取材するまで、ミャンマー(ビルマ)難民キャンプが33年も前からあることを詳しく知りませんでした。第三国定住の募集が締め切られ、帰還が進もうとする現実。一方で、難民キャンプの図書館は人生を変える力、将来を切り開く力を担っていること。多くのことを知りました。そして、国際協力に限らず、活動、事業というものを運営していくためには、見聞を広め考え成長すること、人と人、人と場をつなぐこと、互いに尊重、影響し合うこと、そういったことが欠かせないと気づきました。
やりがいのある仕事とは? 仕事と結婚・育児のワークライフバランスとは? 誰かの役に立って生きるとは? 私なりに考えながら前へ進んでいきたい、そう思う絶好の機会になりました。
 


▲現地語の翻訳シールを貼った日本の絵本。『まるまる だーれ?』(わかやま しずこ・作 童心社)

公益社団法人 シャンティ国際ボランティア会

http://sva.or.jp

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