【東海岸の自然、史跡、産業自然の発見編】関西と関東の大学生が兵庫県洲本市で関係人口創出のためのアイデアを提案
イベントレポート 「豪田ヨシオ部」は9月27日(金)~29日(日)の3日間、洲本市役所の協力のもと、兵庫県企画部地域振興課が主催する『地域 … 続きを読むVol.04 やったぜ!部活第1弾ごちゃまぜフットサルフェスタ御礼レポート《前編》
2013.07.25 (木)
梅雨なんてなんのその。6月30日は朝からバッチリ快晴でした。 いよいよ豪田ヨシオ部の初めての部活「meli-melo×豪田ヨシオ部 フットサルフェスタ」のスタートです。会場のフットサルクラブ東京・豊洲テントドームには、続々と参加者が集まってきました。
「事前の申し込み状況は把握してましたけれど、実際に人がたくさん集まってくると、ワクワクしますね。運動会とかお祭りに来ているみたいな気分です」
「会社の仕事じゃあ味わえない感覚だよな。それだけでも参加する意味があるってもんだ」
「ちょっと、ちょっと!そこの2人! ヘラヘラしてないで、これを受付に運んでください。それからこれも。あ、あれも!……」
豪田ヨシオ部結成時には持ち前のクールなノリを崩さなかった西園寺ですが、このイベントでは開催前からのテンション マックス状態。 豪田や黒柴がちょっとでも「お客さん気分」でゆるんでいると、それを許さずテキパキ指示を出していきます。 「全参加者に提供してほしい」と、協賛してくれた大塚製薬さんから届いたポカリスエットと、東ハトさんから届いたキャラメルコーンを受付に運ぶ豪田と黒柴。
「いつになく燃えている、といっても西園寺さんはやっぱりいつもの西園寺さんですね(笑)」
豪田「たしかになあ(笑)。ただ、西園寺みたいな仕切り屋さんはこういう部活に欠かせない。実感する。おっかないけどねえ(笑)」
そんなこんなで受付時間が過ぎ、着替えも済ませた参加者一同はテントドーム内に集合。ネットでの呼びかけ等を見て初めて参加してくれた一般参加者のほかに、団体や協会レベルで参加してくれた選手たちや、それぞれの団体イベントでは顔なじみのリピーター参加者も大勢います。 その数、総勢120人以上。
「meli-melo(メリメロ)の皆さんや後援してくれた障がい者サッカー4協会のかたがたのおかげだとは思うけれど、初めての部活にこんなに人が集まるなんてスゴイわ」
進行ディレクターを務めるmeli-meloの広重さんが今日一日の流れを説明し、さらにチーム分けも始まりました。それまでは知り合い同士で固まっていた集団がランダムに12のチームへと分かれていきます。
「これね。これがmeli-meloの提唱するゴチャマゼなのね。健常者だけとか、特定の障がい者だけで何かをするんじゃなくて、みんなゴチャマゼになって一緒に同じ目標を目指すっていう形。感動的だわ」
「見事に、いい意味でゴチャマゼだね。子ども、オジサン、オバサン、オニイサン、オネエサン。杖を使っている人もいれば、補聴器を付けている人もいて」
「でもやっぱり照れくさいのかな? いきなり仲良くお話ができる人ばかりじゃないみたいね」中村 さん「ちゃんと帰る頃にはみんな変わってるから、大丈夫ですよぉ(ニッコリ)」
「キャー!meli-melo代表の中村さん! はじめまして!わたくし豪田ヨシオ部の西園寺と申します。このたびはホントにありがとうございます、あの、その……」
「西園寺さん、こんな場所で名刺交換すか?(苦笑) 中村さん、スイマセン。いつもは冷静なんですが、舞い上がっているようでして……。 あれ? そういえば豪田さんはどこかな?」
「いいかー!勝つぞー!うぉー!(運営担当だったことも忘れ、すっかり選手になりきって叫んでいる)」
「あぁぁぁ……。いつも通り……。ん? でも、なぜかとけ込んでる(笑)」
そうです。舞い上がっている人もいれば、照れくさそうにしている人もいて、なおかつ豪田みたいに「いつも通り」な人もちらほら。だけど、なんだかわからないけど、時間が経過するうちに不思議と一体感が出てきています。
この日はそういう不思議な日でした。
最初はおとなしかった参加者もいたけれど、試合を重ねるうちに自然と声を出したり、身ぶり手ぶりでコミュニケーションをするようになっていきます。
「障がいを持つ人とそうではない人が一緒に」なんていう当初の堅苦しい理屈も忘れて、皆が皆、ごく自然にフットサルを楽しんでいます。
「そうね(ウルウル)。ゴチャマゼになって一緒に同じゴールを目指したら、こうしてひとつになっちゃうのね。作為的に仕切ったり、コントロールする必要なんて全然ないんだわ」
「障がい者雇用だとか、ダイバーシティだとか、そういう企業経営の問題についても皆で考えるきっかけになればいいね」
そうはいっても、ひたすら楽しんでばかりいる豪田のことがどうにもお気に召さない様子の西園寺です。
「部長たる者が、ああしてただ楽しんでいていいのかしらね(キリキリ)。 でも、さっきから思ってるんだけど、日本アンプティサッカー協会から来てくださった選手の皆さんって、豪田さんと雰囲気が似てるのよね……」
「たしかに! みんな男臭いよねえ(笑)、声も大きいし(笑)」
杉野さん「スイマセン(笑)やかましくて」
「わ!杉野さん! いえいえ、いい意味で言ってるんです(汗)。 皆さん明るくて、どの試合でもムードメーカーになってますよ」
アンプティサッカーの日本チームは、すでにワールドカップに出場した経験もあるツワモノ揃い。黒柴が慌てて恐縮していた相手、杉野正幸さんは日本アンプティサッカー協会の副会長さんであり、なおかつ日本代表の監督でもあるかたなのです。
「黒柴さん、ちゃんと言葉を選んでよね(プンプン)。今日はすごい人がいっぱい来てるんだから。ね?」
福永さん「いいじゃないですか(笑)。みんなすごく楽しそうだし」
「ちょっとちょっと、西園寺さん!その人も代表監督だってば!(汗)」
神さん「立場の違いとかを変に考えないことが今日の主旨なんですから、気にすることないですよ(笑)。私たちは前にもmeli-meloさんと共同でイベントをしたことがありますけれど、参加した選手はみんな、自分たちとは違う障がいを持つ人との出会いや交流を楽しんでますし」
福永さん「そうですよ。一緒に何かをやって、それで初めてわかることっていっぱいあるんだし」杉野さん「そうそう。お二人も試合に参加すればいいんですよ」寺西さん「よかったら、こっちのコートでブラインドサッカーの体験に参加してみませんか?」
寺西一さんはブラインドサッカーの現役選手であり、協会のかた。イベント開始時から別コートで体験コーナーを開催していたのでした。 さてさて、体験イベントに参加した2人はどうなったのか? こちらについては、次回詳しく報告していきます。
試合の合間に各関係者の方々へインタビューを行いました! こちらも是非ご覧ください。 (掲載順不同)
meli-melo(メリメロ)代表 中村祥子さん
日本ろう者サッカー協会(JDFA) 女子日本代表チーム監督 福永久代さん
日本脳性麻痺7人制サッカー協会(JCPFA)・副会長 CPサッカー&ライフ エスペランサ・代表理事 神一世子さん
特定非営利活動法人日本アンプティサッカー協会(J-AFA)・副会長 日本代表チーム監督 杉野正幸さん
日本ブラインドサッカー協会(JBFA) ダイバシティー事業部 寺西一さん
そんなこんなで大成功!の部活! 次回も報告レポートの続編をお送りします!
「西園寺からは試合に出てばかりだとコテンパンに叱られたオレだが、運営ばかりしていたってわからないことはある! 次回は西園寺が体験イベントに参加してやらかしたあれこれを面白おかしく報告するぞ。お楽しみに!」
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